日本語教師養成コース4年のキンウーター(ミャンマー)さんは、日本語とミャンマー語の教科書の比較などから考えた、ミャンマー人のための日本語教科書と日本人のためのミャンマー語教科書というどちらの国籍の方も学べる教科書です。日本語教師養成コースの学生ならではの素晴らしいプレゼンテーションでした。
マルチリンガル養成コース4年のマリッサ(インドネシア)さんは、イギリスでの語学研修を通じて多様な文化の素晴らしさや違いを知ったことをプレゼンテーションしました。
最後は、マルチリンガルビジネスコース2Aクラスの日本、スリランカ、中国。韓国ネパールの学生8人による「忘れてはいけない3.11」です。穆紫彤(台湾)さんが昨年の夏に仙台での復興ボランティアに参加した経験を中国語と韓国語で発表しました。
その被災地の状況と体験に発表者、会場の参加者とも涙ぐむ場面もありました。この発表を通して薄れていく震災が甦って、再び忘れてはいけない日だと思い出させてくれた素晴らしい発表でした。
また、国際ことば学院には、ことば奨学会という、病気や事故などで学生が困った時に支援しているボランティア団体、「ことば奨学会」というものがあります。奨学会の皆様より、学習奨励賞 4名 国際交流貢献賞が3名の卒業生に贈られました。
送辞は、グローバルコミュニケーションコース1年のファム ハン タイ(ベトナム)さんよりワールドフェスティバルでの思い出や、先輩の後に続いて世界を舞台に活躍する国際人になりたいとメッセージを贈りました。
答辞は、マルチリンガルビジネスコース2年の湯 春華さんです。中国の大学卒業の時は先生に自分のことを覚えてもらえなかったほどおとなしい自分だったこと、不安を抱えて入学したこの学校では、自分の意見をはっきり言うクラスメイトに囲まれ自分の意見を言えるようになったこと、自分の意見を聞いてほしいと思うようになったこと。そして日本に来るまでは思いもしなかったホテルという接客業の会社に内定をもらったことをメッセージとして伝えました。
卒業式の最後は、袴田校長よりの卒業生へのメッセージです。「人は何のために生きて、人生はなんのためにあるのか。人生は自分だけが創るものではく、周りの人や社会とのつながりのなかで創られるものである。人生の意味を問うてはならない。人生に問われているのだ。安心ではなく目標に向かって苦闘することで、違う人生の意味が生まれてくる。家族の責任を背負い苦闘を続けながら生きている国際ことば学院の学生たち。これからも苦闘を続け人生の意味を考え続けてください。」