シカゴ・ダウンタウンで何とか駅を見つけて地下鉄に乗り込みましたが、普段なら乗り物に乗った途端すぐに寝てしまう娘も寝ようとしません。

 

どうしたのか聞いてみると、

「…本当に殺されるかと思って怖かった…。」

と、恐怖心冷めやらぬ様子。闇夜のシカゴ・ダウンタウンで道に迷い、まだ15歳の娘に怖い思いをさせてしまったのでした。

 

何とか無事にホテルの部屋に戻り、翌日元旦は再びシカゴ・ダウンタウンに戻ってティルトという窓が斜め下に向かって飛び出すビル360シカゴとフィールドミュージアムに行くので、今夜のように怖い思いをしなくてもいいようにシカゴ市バスのルートをネットで念入りに調べました。

 

夜中前に床に就き、しばらくすると、外から

パン!パン!

という音。

 

 銃声?

「ママ、見て。」

 

 

ふと窓を見ると、花火が見えました。そうです。アメリカの主な都市では、新年の幕開けと共に花火を打ち上げるのです。私達はカナダに住んでいますが、アメリカのデトロイトに近く、毎年元旦になると同時に花火の音が聞こえます。でも実際にアメリカの年明けの花火を見るのは初めてです。娘と二人でベッドに寝転がったまま花火を見ながら、生きている幸せに浸りました。

 

翌朝、ホテルのダイニングエリアに用意されたご飯と昨日ミツワで買ったおせち料理で無事に新年を迎えた喜びをまさしく噛みしめ、いざ再びシカゴ・ダウンタウンは360シカゴとフィールドミュージアムへ。

 

この日は前日よりももっと寒く、最高マイナス16℃、最低マイナス22℃。地下鉄を降りたら、当初は市バスに乗る予定でしたが、あまりにも寒くて市バスを待てないので(笑)、ミシガンアベニューを歩いて360シカゴに向かいました。

 

女の子が泣きそうになっている動画を見て、ティルトってどれだけ怖いのだろう、と恐怖心で一杯でした。

 

 

が、やってみると何にも怖くなく(笑)、拍子抜けしました。

 

あの超厳寒の中、360シカゴからフィールドミュージアムへと4㎞の道のりをやはり歩いてミュージアムの受付の人々を驚かせ、「ナイトミュージアム」教育版とでもいうような3Dムービーを見たり、恐竜の骨、動物の剥製、ピラミッドの中身、中国の影絵、宝石など様々なフィールド関連の展示物を見たりして存分に楽しみました。

 

 

フィールドミュージアムの閉館時間が近づき、この夜こそはシカゴ・ダウンタウンを歩くことなく市バスに乗ろう、とするものの、小銭が足りません。どうするか…。次回に続きます。