I had to work on my daughter's homework in French. She helped me.

 

 カナダはフランス語と英語の両方を公用語としているので、幼稚園(または小学校)から高校まで英語もフランス語も学びます。娘の場合、フレンチイマージョンスクールといって、英語を第一言語とする生徒がフランス語とのバイリンガルになるための公立の幼高一貫校(一校に幼稚園~高校まで揃っている)に通っています。

 

 フレンチイマージョンスクールへの入学は、幼稚園から小学校1年生までという規定があり、それ以降は受け付けてもらえません。バイリンガル教育の伝統のあるカナダでは、完全バイリンガルになるには、第二言語教育の開始は幼稚園から小学校1年生までの間でないとダメという確かなデータがあるようです。そういう意味では、日本の英語教育開始時期が小学校5年というのは、まだまだ遅いですね。

 

 親のフランス語能力は、子どものフレンチイマージョンスクールへの入学条件には入っていません。うちは、夫も私もフランス語を話さないので、その点は安心して娘を幼稚園当初からフレンチイマージョンスクールに入学させました。

 

 さて、先日、娘から

「ママにインタビューしなくちゃ。宿題なの。」

と、言われました。

 

 宿題のワード文書(カナダでは、宿題プリントを渡さず、先生がネットに載せることが多い)を見ると、何と質問15問がすべてフランス語。その日は日英翻訳業務で忙しく、とてもではありませんが、そんなのに取り組む時間などありません。フランス語って、文字の上や下にさらに点などのついたà、çなどがあり、タイピングもままなりません。やむなく、質問15問(小さい頃や今までの思い出に関するもの)に目を通して意味がわからなければ娘に日本語に直してもらい、宿題ワード文書に自分で日本語で入力して、後で娘にフランス語に直してもらうことにしました。

 

 この宿題を出したのは、例の入れ墨のデザイン(拙ブログ記事「公立高校家庭科で入れ墨をデザイン」ご参照。これ、結局、子ども用ではなく、大人用の入れ墨をデザインさせられたとのことで、さらにビックリ)の宿題を出した家庭科の先生です。

 

 親のフランス語能力は子どものフレンチイマージョンスクールへの入学条件には入っていないのに、親を巻き込む宿題を出すなんて、でも、やっぱり私ももっとフランス語の勉強をしなきゃ、けど、仕事で時間がないよ、などとぼやいてしまいました。

 

 それにしても、娘に英語、フランス語、日本語を学ばせておいたのはよかったです。こういう時に役立ち、助かりました。