明けましておめでとうございます。

今年4月から娘が日本の小学校の学年で5年生になります。国語の問題集には小5から古文と漢詩が載っています。このお正月、我が家では、娘の古文の音読力、知識を高めるため、百人一首を活用することにします。ちょうど1年前の当ブログ記事『気軽なことわざ暗記法』(花札の意味も)で紹介したとおり、去年のお正月は娘のことわざの知識を増やすため、いろはがるたを利用しました。今まではカナダ国籍の夫も楽しめるよう、百人一首ではぼうずめくりを家族でしていましたが、かるたとして活用すると、娘が自然と歴史的仮名遣いに慣れ、百人一首の暗記にもつながります。

さて、我が家では毎年お正月には、日本から取り寄せたおせち料理を楽しみます。娘はおせち料理、特に黒豆が大好きです。今年は娘におせち料理のそれぞれの意味を教えてみようと思います。

そこで、おせちの料理名と意味または願い(由来)をまとめてみました(Wikipediaの「御節料理」参照)。
黒豆―長寿と健康(無病息災)(黒く日焼けするほど達者(マメ)に働けるよう)
数の子―五穀豊穣と子孫繁栄(ニシンは「二親」に通じ、卵の数が多いため)
田作り(ごまめ)―五穀豊穣(ごまめは「五万米」、また「田作り」という名から)
たたきごぼう―豊作と息災(瑞鳥(豊作の象徴)と邪を払う黒色から)
紅白かまぼこ―魔除け(赤色)と清浄(白色)(形状が初日の出に似ることから)
伊達巻―文化、学問、教養(巻物(書物)に似ることから)
搗ち栗/栗金団―勝ち(搗ち(かち))、金運(金団は金色の団子)
お多福豆―多福
鰤の焼き物―出世(鰤が出世魚だから)
鯛の焼き物―めでたい(語呂合わせ)
海老の焼き物―長寿(ひげが長く腰が曲がっているから)、生命の更新と出世(脱皮から)
鰻の焼き物―出世(鰻登りから)
紅白なます―お祝いの水引をかたどった
ちょろぎ―長寿(「長老木」または「長老喜」の字をあてる)
酢蓮―将来の見通しがきく(蓮根に穴が多数あるため)
昆布巻き―喜ぶ、末広がり、子孫繁栄(「子生」の当て字から)、文化・学問(巻物から)
芽出しくわい―めでたい、出世(芽が出ることから)、1年を快く(くわい=かい=快)
花蓮根―将来の見通し、花の後に実を結ぶ
八ッ頭(里芋)―頭(かしら)になる(親芋が大きいから)、子宝(親芋に小芋が多数育つ)
金柑―財宝の金冠

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。