私の娘はカナダ・オンタリオ州南部に新設された公立幼高一貫校のフレンチイマージョンクラスにこの9月から通っています(詳細は本ブログの『カナダの公立幼高一貫校のバイリンガル教育』参照)。そこで今回は、カナダの公立幼高一貫校のメリット・デメリットとその対策について考えてみたいと思います。
学校紹介:オンタリオ州南部の公立幼高一貫校テカムシ・ビスタ・アカデミーは2011年9月に開校されたばかり。今年度は幼稚園年少組[JK]から最高学年9年生までが在籍。9年生が来年度以降順次10年生、11年生、と進級し、2014年にはJKから12年生までの全学年が揃う。
メリット
・他学年との幅広い交流
例.9年生が幼稚園生に理科を教える(ほほえましい画像つき11月ニュースレター(英語)はこちら
)(Parent タブ下のTVA Monthly Newslettersをクリックして表示されたページから November 2011 Newsletter に入って4ページをご覧下さい)。
・幼稚園から高校までのびのび学習
一貫校でない高校に進学したときの新しいシステムやクラスメートに慣れるまでのストレスがない。
・高学力の維持
学力上位者は上位のまま自信をつけて進級していける。
デメリット
・学力の固定
上記とは逆に学力が高くない生徒は学力向上のチャンスを新たにつかむことなく自信も低いまま進級していく可能性。
・交流の幅の狭さ
幼高一貫校以外の学校を卒業した生徒は高校に進学した際にそれまでとは違った校区の生徒との幅広い交流が始まるのに対し、幼高一貫校では生徒の交流範囲は固定したまま。
私の娘の場合、この公立幼高一貫校を選んだり受験したりしたのではなく、校区再編制のためこの新設校に9月から通い始めました。デメリットを補う対策として以下のことを継続していこうと思います(いずれも今までしてきたことなので簡単です)。
デメリットを補う対策
・学習サポートで常に高学力を維持
宿題や課題が正しくできているかチェックし、日常はもちろん夏休み等でも市販の問題集で学力の維持・向上を図る。おかげでクラスでもオンタリオ州全体の実力テストでも娘は常に上位です。
・習い事等で他校区の生徒と交流
普段はコミュニティセンターでのスイミング等の習い事、2ヵ月半もの長い夏休み中は乗馬等のサマーキャンプや図書館のプログラムに参加する。
どの国のどのような学校でも必ずメリットとデメリットがあります。みなさんも学校のデメリットを補ってお子さんができるだけ楽しい学校生活を送れる工夫をしてみてください。