日本では公立中高一貫校の人気が高まり、作文が入試として課されていますね。ここカナダ・オンタリオ州南部のウィンザー市では公立幼高一貫校が新設されました。この9月から4年生になった私の娘は校区再編制のためその新設校のフレンチイマージョンクラスに通い始めました。ここは幼高一貫だけでなく、イングリッシュスクールとフレンチイマージョンスクールとの併設型という、新しいスタイルの学校です。一般に、私たちの住むカナダ・オンタリオ州では、幼稚園(年少組[junior kindergarten = JK]と年長組[senior kindergarten = SK])から8年生(日本の中2生に相当)までが小学校に、9年生から12年生までがセカンダリー/ハイスクールに通います。また、学校は通常、イングリッシュスクール、フレンチイマージョンスクール、フレンチスクールに分かれています。これらのうちフレンチイマージョンスクールには入学規制があります。両親がいずれもフランス語が話せるかどうかは問わず、入学は子供がJKSK1年生の間のみ許可され、2年生以降は別のフレンチイマージョンスクールかフレンチスクールからの転入でない限り許可されません。逆にフレンチイマージョンスクールからイングリッシュスクールへの転出は学年を問わず、たとえ学年の途中でも可能です。


私の娘はJKからフレンチイマージョンスクールに通っています。当初、英語・日本語のバイリンガルになっている娘をさらにフランス語も合わせてトライリンガルにしようというのは無謀かな、と何度も考えました。でも、カナダは英語とフランス語が公用語で、私の家に日本語を習いに来ていた若いカナダ人が何人も「もっとフランス語を勉強しておけばよかった。英語とフランス語のバイリンガルでないと仕事があまり選べず公務員にもなれない。」「トロントではフレンチイマージョンスクールは行きたくても順番待ちなので親が断念した。」と言っていたので、やらせてみよう、もしだめならイングリッシュスクールに転校させよう、と夫と相談して決めました。


幸い、ウィンザーではフレンチイマージョンスクールは順番待ちなどしなくても申し込みさえすれば入園・入学できます。日本とは違って土地が広く、トロントのように人口密度が高くないため、人口増加で子供の数が増えればこうして新方式の学校が新設されます。問題はフランス語を話さない私たちがどこまで娘の勉強をサポートできるか、そもそも娘をトライリンガルにしたいということ自体が無謀なのではないか、ということでした。


でも、まずやってみないことには結果が出ません。フレンチイマージョンスクールに通い始めて娘も早や6年目―すっかりトライリンガルになりました。娘もフレンチイマージョンスクールが気に入っています。