戸棚 | オトナラシノクニ

オトナラシノクニ

2014、タイトル変えてみました。

新年の抱負みたいものです。
最近遠のいてしまった「音鳴らし/馴らし」といっこうに近づかない「大人らし」の願望を込めて。

「ノクニ」は「退くに」と変換できる逃げ道です。

箸休めになれば幸いです。

ギシギシと戸棚はきしむ饒舌に語り明かそう思い出話  子帆



ランボーの「戸棚」という詩を読んで、

一節をアレンジしてみたものです。


祖父の家の建替え話が進行しています。

祖父が、近々取り壊される家や調度品にお別れを言っているような気もしてこのように詠んでみました。



原詩:堀口大学訳『ランボー詩集』から「戸棚」より(一部抜粋)


 昔の戸棚、お前こそ、

 どっさり話を持ってるな!


 話がしたくてたまるまい、そうらしい、


 そっと開(あ)け閉(た)てするたんび、

 お前の扉がきしむもの。