雪の降らない街に住んでいるので、
『雪』についての思い出が皆無。
寒さに弱いので、スキーなどの趣味もなく。
だから、(というわけだけでもないとは思いますが)
『雪』を歌や句で素敵に表現している作品に出会うと
別の世界に連れて行ってもらったようでとてもうれしくなるのです。
さようならが機能をしなくなりました
あなたが雪であったばかりに 笹井宏之
上の短歌は、
今朝の日経新聞「回顧 2009」で歌人の加藤治郎さんが紹介していた作品です。
(作者・笹井宏之さんは今年1月に病気でお亡くなりに。享年26歳。)
以下、
『雪』で好きな俳句
雪の朝二の字二の字の下駄のあと 田捨女
むまさうな雪がふうはりふはり哉 小林一茶
いくたびも雪の深さを尋ねけり 正岡子規
雪の夜の紅茶の色を愛しけり 日野草城
雪くるか濁点のごと鴉飛び 鷹羽狩行