連詩さらにつづき | オトナラシノクニ

オトナラシノクニ

2014、タイトル変えてみました。

新年の抱負みたいものです。
最近遠のいてしまった「音鳴らし/馴らし」といっこうに近づかない「大人らし」の願望を込めて。

「ノクニ」は「退くに」と変換できる逃げ道です。

箸休めになれば幸いです。

『2009年 しずおか連詩の会』より

連詩40編の中から35-39抜粋


35(作:天沢退二郎)


 あれ あれ、 あれよ あれよ

 あれよ あれよ あらあら あれよ

 あれあれよ、あれわれよ あらわれよ

 あれ、 なれよ あれわれわれよ

 あれよ あれよ あれよ あれよ (くりかえし)


36(作:和合亮一)

 

 俺は「俺」という単語をこの世界から盗み出した

 だから俺以外の「俺」は全て詐欺である 俺しか

 「俺」は使えない 俺 これからどうすればいいのか


37(作:野村喜和夫)


 スカートのなかの劇場に眼を忍び込ませたり

 膝がしらに暴動の未来を匂わせたり

 丘の廃屋で光年の雫を飲んだり

 全力で少年であれ 

 不穏であれ


38(作:小池昌代)


 「いいこともあるさ、やけをおこしちゃあ、いけないよ」

 おでんの底に

 ゆらり ゆらめく テロリストをなだめて


39(作:穂村弘)


 指から零れた仁丹の粒が階段を弾みながら堕ちてゆく

 (たーん たーん たーん たーん たーん たーん たーん たーん)

 将来の夢が変わった 新幹線の顔が変わった あの人の苗字が変わった

 (たーん たーん たーん たーん たーん たーん たーん たーん)

 「非常口の緑の人」に翼が生えた



5人5色が、どんどん感化されている様子が伝わってきて

それはそれは楽しい会でしたよ♪

まだまだご紹介したい詩満載でしたが、

大人の事情で割愛σ(^_^;)

素敵な1日をありがとうございました。