博物誌つづき | オトナラシノクニ

オトナラシノクニ

2014、タイトル変えてみました。

新年の抱負みたいものです。
最近遠のいてしまった「音鳴らし/馴らし」といっこうに近づかない「大人らし」の願望を込めて。

「ノクニ」は「退くに」と変換できる逃げ道です。

箸休めになれば幸いです。

岩波文庫『博物誌』(ルナール著・辻昶訳)より抜粋


 「ねこ」 より


私のねこはねずみを食べない。

そんなことは、お気に召さないのだ。

捕っても、ただおもちゃにするだけだ。(後略)


 「青いとかげ」 より


ペンキ塗りたて、ご用心!


 「みみず」 より


こいつは長々と寝そべって、伸びをしている、上物のうどんよろしく。


 「くも」 より


髪の毛をぎゅっとつかんでいる、黒い毛むくじゃらな小さい手。


 「ちょう」 より


このふたつ折りのラブレターは、花の所番地をさがしている。



以上、同書より短い表現のものを抜粋いてご紹介させていただきましたが、

他にも、いろんな比喩やシャレを使ったものばかりでおもしろいです。


動物や虫にもちゃんと生命があるんだなぁということをつくづく実感しました。


身の回りの生物&静物をこんな風に表現してみると

ありふれた日常がとてもキラキラしてきます。