NHKの朝ドラで、親子の価値観の対立が描かれています。
伝統を守りたい親世代と、自身に芽生えた新しい価値観を守りたい子世代。売り言葉に買い言葉、そして家出…親子の対立は容易に解けません、
対立要因のひとつが、卵焼きの味付け。
個人的な好み云々というレベルの話でなく、家業の伝統とプライドがかかっている点が難しさのポイントです。
皆さんは、思いきり甘い卵焼きがお好きですか?
それとも、塩味がお好みですか?
やっぱり、だし風味?
私はバリバリのだし巻き卵派ですが、子どもの頃は思いきり甘い卵焼きが好きでした。反対に、母親は軽い塩味の卵焼きを好む人だったので、甘~い卵焼きは良く自分で焼いていました。
私が初めて覚えた料理は「卵焼き」
手伝いなさい! と強制された訳でなく、自分で焼いてみたくて、祖母に焼き方を教えてもらいました。
お砂糖いっぱいで幸せ…。
でも、「お砂糖いっぱい」に依存することなく成長でき、じわじわ大人の味覚を身につけていきました。
他者の価値観を尊び異議申し立てを控えること。
人間の成熟度が、この点に集約されているように思えてなりません。
(スタッフ小林)