こんにちは。
国語教科担当の薗田です。
今日、10月15日は芥川賞作家の保坂和志の誕生日だそうです。
保坂和志は神奈川の男子御三家の栄光学園の出身ですから、
中学受験生たちを見ている者としてはとても気になっています。
また、近年の著作には小説のみならず、
小説とは何であるかという原理的な追究を行った著作が多く、
国語科としても気になっています。
また、たいへんな愛猫家であるというところも
動物が好きな者として気になっています。
小説とは、“個”が立ち上がるものだということだ。
べつな言い方をすれば、社会化されている人間のなかにある社会化されていない部分をいかに言語化するかということで、その社会化されていない部分は、普段の生活ではマイナスになったり、他人から怪訝な顔をされたりするもののことだけれど、小説には絶対に欠かせない。
つまり、小説とは人間に対する圧倒的な肯定なのだ。
(「書きあぐねている人のための小説入門」2003・草思社P12)
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