参考書をとっかけひっかえ変えてしまう人は勉強のできない人です。
できる人は同じ参考書を繰り返しやります。
どこに何が書いてあるのか完璧に覚えるまで繰り返すことが大切です。
では、同じものを二回やるのと、一回ずつ二冊やるのとどう違うのでしょうか?
前者はどこに何が書いてあったのか、ページを写真のように記憶していくことができます。
後者は、違うレイアウトで学んでいるため、言語情報としては入ってきても、視覚情報としては違う情報が入ってきます。
前者は、どこに何が書いてあったか、というふうにイメージを使って覚えることができますが、後者の方はそれができません。
記憶を引き出してくるには、できる限りそれと関連のある別の情報がくっついていた方が、思い出しやすいのです。
いつも、太郎君と一緒にいる花子ちゃんの方が、太郎君といたり賢治君といたりする花子ちゃんよりも楽に覚えられます。
だから、教科書の何ページの左上の方に書いてあった織田信長。その次のページの右下に写真のあった秀吉って覚えれた方が、事実関係にプラスして、教科書の配置という視覚的効果も使えるため、記憶を引き出すのにとても有利になります。
具体的な勉強法(社会)
①教科書の本文を読みながら覚えるべき語句に印をつけ、番号をふっていく。
※中学生で考えると、1ページ当たり、5~10くらいになります。
②番号を振った単語に、少し助詞などを補って暗唱する。
例 ①縄文時代は ②竪穴住居と ③縄文土器 ④打製石器と ⑤土偶
③暗誦する際に、それぞれ教科書のどのあたりに書いてあったのか、配置をイメージしながら覚える。
④暗唱ができたら、漢字で書けるか書いてみる。できたら次のページに進む。
⑤次のページもできたら、教科書に載っている写真等に番号をつけて順に暗誦する
⑥2ページできたら(およそ10~20問)、それを全部暗唱してみる。
※重要単語だけ拾っていきますが、教科書の順番に覚えていくので、流れや関連性を意識できます。
※何度も繰り返すので、自然と教科書の細部に書いてあることまで覚えてします。完璧に覚えている単語に周辺知識もくっついていく感じです。
この要領で、テスト範囲のページすべてを暗唱できるようになったら、問題集等に進みます。
実際に生徒達にやらせてみると、自由に覚えさせるといも5倍くらいの速さ覚えていくことができます。
※元々遅い子の場合です。元から覚えるのが早い子であれば、スピードはさほど変わりませんが記憶がより強固になります。
是非試してみてください。