3日目は、新幹線に乗って長春へ。
いろいろと話題になった中国の新幹線ですが、東北地方はハルビンから北京まで新幹線が走っています。
飛行機だと2時間ですが、新幹線だと8時間
。
今回は、まず、ハルビンから長春までなんで、2時間ほどです。
新幹線、在来線と違って、車内はとても奇麗なんですが、駅がね…この辺も奇麗になると、もっといいんですけどね
で、長春到着。
少し南に着たせいか、ハルビンよりずいぶん暖かくなりました。
長春、日本語だと、「チャンチュン」という発音が近いと思いますが、この名前少し思い入れがあります。
中学の時に、とても怖い国語の先生がいたんですが、この先生の下の名前が「長春(ながはる)」。それで、チャンチュンとあだ名で呼ばれました(僕が中学に入るずっと前の先輩がつけたあだ名だそうです)。
ある時、授業の時、海外旅行行くならどこ行きたいかという話になって、この先生、自分のあだ名知ってか知らずか、鉄道でゆっくり中国を回りたいと言ってましたね。
今は実家のある町からも北京、上海へ飛行機でているけど、行ったのかな…
もう四半世紀経っているけど、こういうくだらないこと、未だに頭のどこかで眠っていたらしく、新幹線乗って、一面畑の外を見ていると、ふと思い出しました
長春、かっては、新京と呼ばれ、満州国の首都でした。
そんな訳で、日本が関与した当時の建物がたくさん残り、今も大学なり、病院なりとして使われています。
その中でも強烈なのは、これ。
日本のお城ですね…
現在は共産党吉林省委員会として使われている、この建物。当時の関東軍司令部の建物だそうです。
あと、ちょうど桜の時期で、街のあちこちで桜が咲いていました
これも当時、ここにいた日本人が植えたんでしょうかね…
その後行ったのは、「偽満皇宮博物館」。「偽」とついているところに現在の中国政府の考えが現れていますが(ちなみに、他の満州国関連の旧跡にも全て頭に偽満州…とついています)、清朝最後の溥儀が満州国皇帝として多くの時間を過ごした宮殿(仮宮殿だったらしいですが、本宮殿が完成することはなかった)です。
もちろん、それなりに立派な建物ですが、北京の故宮や、それに比べてはるかに小さい瀋陽の故宮に比べても、随分小さく、やはり満州国というものの実態をうかがわせる気がしました。
そうそう、この旅行の前に、映画「ラストエンペラー」久々に見直したんですが、全部英語でしゃべっているのはかなり違和感ありましたね(前見た時は田舎の高校生だったのでそこまで考えが及ばなかった)。
大陸制作のドラマでも溥儀が主人公のあるみたいなんで、今度見てみようかな…
長春で食べたのは、これ。豚の骨付き肉の煮込み料理です。薄いポリエステルの手袋をして、しゃぶりつき、骨の中の髄液(かな?)はストローで吸います(と、書くと少し気持ち悪い
ですが、とんこつラーメンのスープの味という感じです)。
彼女の希望で、一泊しかしていないのに、初日の昼と、二日目の昼二回も食べました。
東北料理自体、少し味が濃く、こってりしていて、好きじゃないと言ってましたが、これは大好きだったみたい。
僕もわりと美味しいと思いました。