彼が求めたのは救いである
自ら離してしまったモノを
二度と戻らぬと知って尚
求めたのは虚像かもしれない
彼が終わりを求める事はない
終わらされる事はあっても
終わる事はもう無いのだ
だがそれこそ虚像なのだろう
誰かが言った優しさに
当てはまる数が増えていき
答えを知っている彼は
それを優しさとは呼ばないだろう
ただ退屈を凌ぎ面倒を避けるそれだけだ
例えばあなたは親身に話をして
相手が親身に応えてくれるのと
ただの退屈凌ぎだと言われるのでは
同じ言葉を使っていたとしても
感じ方は違うのではないだろうか
彼にとっては知らなきゃよかった事など何もなく知らなくて済んだ事は把握できない
何よりも悲しい事はいざという時に知る事から逃げて何もできず時に流れてしまう事だ