『あと10年遅かったのより、ずっとよかったじゃない！』

心に響いた、伯母の言葉。

先日、天国に旅立った伯母から励まされた・・・思い出に残る言葉があります

伯母は、親が決めた相手と結婚し、諸事情により即離婚

その後、高校が家政科だったスキルを生かして、伯父の経営するテーラーで縫製の仕事を始めました

当時、夫婦関係は破綻していたとはいえ、既婚者だった伯父

伯母と一緒になるまでには、長い年月がかかりました

そして、もっと早く伯母と暮らしていればよかったと後悔する伯父が、『あと10年早く、こうしていればよかった』と、繰り返し言うので、そのたびに伯母は、『あと10年遅かったのより、ずっとよかったじゃない』と言い返し、伯父を慰めていたのだそうです

私は伯母の、この発想が大好き

過ぎてしまったことを悔いても仕方がないけど、多くのことが、最悪よりもずっとずっと良かったんだと思えば、なんだか励まされる

仕事柄、二人ともいつもおしゃれで、生涯ずっとロマンチックで仲が良く、恋人のようでした

伯父が思っていたのと違う着物で伯母が待ち合わせ場所に出かけて行くと、タクシーで着替えに返すこともあったそう

子供がいなかったこともあり、私を含む従兄弟従姉妹みんなを、よく面倒をみてくれました

今にして思えば、せっかく日本に帰ってきたのだから、もっとたくさん会いに行っていればよかったな・・・

でも、前向きな伯母にならって、後悔するのは止め、これからは思ったことをなるべく行動に移すこと、そして、亡くなる4日前に会えたことを感謝することにします

家で見つけた、伯母の若い頃の写真

隣にいるのは、私の年の離れた従兄たちだと思います

P.S.　伯母は高齢になって足が悪くなるまで、病院に行くのですらハイヒールを履いていました

私も見習わないと