日本のドラマの話。
好きな脚本家・野木亜紀子さんの作品で、しかも「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のチュ・ジョンヒョクが出演するし、釜山での撮影もあるということで、期待していたTBSの新春ドラマ「スロウトレイン」。
よかった
そして、やっぱり野木さん脚本好き❤️
何か大きな事件が起こるわけでもなく、淡々としたストーリーといえばそうなんだけど、はっとさせられるセリフも多くて、この落ち着いた雰囲気が個人的には好きでした。
何せ松たか子と多部ちゃんと松坂桃李が姉弟なんだから、そりゃあ安定感も安心感も抜群。
そこに星野源、チュジョンヒョクが加わって、全体的にほっこりするような雰囲気を醸し出していた。
ホームドラマといえばホームドラマなんだけど、時代を反映した内容で、“孤独”“寂しさ”みたいなテーマを入れながらも、クスッと笑えるところもあって、いろんなことをうまくまとめてる。
主人公に限らず、出ている人誰かしらに共感できる内容で、刺さるセリフも多かったなぁ。
松たか子演じるハコ姉が、マッチングアプリで会った人に「一人でも生きていけるって一人じゃないから言える」と言われるシーンは自分に言われてる気がしたし、その対比として描いていた星野源のセリフ「人といる孤独が辛いと感じる。だったら一人でいるほうがマシ」も妙に納得してしまった。どっちの孤独にも共感できたし、ぐさぐさ刺さった。
あと、“雑用”のくだりも何気に刺さった。
「生きてりゃ毎日雑用。だから雑用以外の時間も必要」とか。表現がうまいなぁと。
そこからの“一人旅”の話で、また“一人”に対する新たな考え方が語られてて、作り方がほんとうまい。
まさに多様性って感じのドラマで、それを自然に描いていた。
「どの人生も、どの生き方も、どれが正しいとかなく、寂しいことがあろうとも、みんなそれぞれに自分の人生を一歩ずつ進んでいこう」って感じかな。
見た後は、なんかほわっとする作品でした。
そして、チェジョクヒョクさん、1ヶ月で日本語を勉強して撮影に挑まれたそうで…それもすごすぎる1ヶ月でこんなしゃべれるもの⁈多部ちゃんとのバランスもよき。言い方が難しいけれど、役柄的にも絶妙でした!
こんなふうに韓国俳優さんが出てくれたり、韓国で撮影したり、違う文化だけどそれを強調しすぎるわけでもなく、互いのいい面を描く作品が増えるといいなぁ。