今クールで唯一見ている日本のドラマ
「いちばん好きな花」
“男女の間に、友情は成立しますか?”
こんなコピーがついてたし、昨年話題になった「silent」の脚本家・生方美久さんが脚本ということで、今回はどんな恋愛ドラマなのかな?と思って見始めたけど、全然違った。
いわゆる会話劇って感じかな。
セリフが妙に刺さるし、共感できる。
きっとこのドラマのセリフが刺さるという人は、
多少なりとも人生に“生きづらさ”みたいなものを感じたことがある人なんじゃないかな。
友達との関係、親との関係、恋人との関係、
すべてになんとなく共感できるし、
逆にドキリとさせられることもある。
「みんなのいい人にはなれるのに、誰かの一番好きな人にはなれなくて」
初回のこのセリフにガッと心を掴まれて、このドラマの世界観にぐっと引き込まれてしまった。
自分がどの人にあてはまるとかはないけど、
松下洸平演じる椿のセリフは松下洸平が言うからか嫌味なく伝わる。
「同じものを見たからってみんな同じ感情になってたら気持ち悪いですよ。どこに気持ちが向くかなんて人それぞれだし。言っちゃだめなことはたくさんあるけど、思っちゃだめなことはないです」
こんなセリフもなんかストンと入ってきた。
人それぞれ考えてることは違うけど、否定したり、違うからとガッカリすることはないという、SNSに苦しむ現代人に向けられたセリフっぽいなぁとか。
なんとなく人が思ってたり抱えてる感情をセリフするのが上手い脚本家さんなんだなぁ。きっと。
色々調べてたら、坂本裕二さんに憧れて脚本家になったらしい。
納得。めちゃくちゃ納得。
坂本裕二といえば、私の中では「カルテット」の唐揚げ論争が印象的だけど、そういうことだなと。
少し前まではドラマも結構見てたけど、最近はほとんど日本のドラマを見ることがなくなった。
1クールに1本あればいいほうかもしれない。
それは日本のドラマがつまらなくなったから…なんて単純な理由じゃないような気もするし、韓国ドラマの方がストーリー展開、俳優さんの演技力がすごいからなんて理由でもないような。
全部くまなく見たら、刺さるドラマが日本にもあるかもしれないしね。
特に今回「いちばん好きな花」を見てて思ったのは、こういう日本語のセリフや学生時代こうだったとかバイト先にこういう人いるよね、みたいな共感性は韓国のドラマでは得られないものだなぁと思ったり。
昔、ドラマが好きで、ドラマの仕事に憧れた身としては、やっぱり日本のドラマも頑張ってほしいなぁと思う今日この頃。
そう言いながら、最近は圧倒的に韓国ドラマを見てる時間の方が長いけど(苦笑)

