『語学スクールの体験レッスン③』のつづき
突然日本語以外を話したくなる私と
もっと「言葉」をきちんとやりたい私
もっとちゃんと話せるようになりたい私が融合されたとき
私は体験レッスンに足を運ぶ。
4回目のブームはつい最近。
やっぱり言葉が好き
もっと日常的に触れていたい
誰かと話したい
スキルアップ・レベルアップしたい
そう思った私は、家から通える距離にある語学スクールの体験レッスンに片っ端から申し込んだ。
訪れたのは8ヶ所。
これが多いのか少ないのかはわからない。
けれど少なくとも8回、会話を楽しむことができて第一段階は満足。
大小様々なスクールだったけれど、レベル判定は概ね似たようなものだった。
Intermediate
嬉しいような、むず痒いような、なんとも言えない感覚。
「体験にいらしてこのレベルの方は少ないです。すごいですね」
ありがとうございます。
確かにね、私はおかげさまでどうやら耳だけはうまく育てることができた。
だから一般的に日本人が苦手としている「聞くこと」にはあまり抵抗がない。
そしてホームステイやホームビジットの経験のおかげで、「自分の言葉で伝えること」にも抵抗がない。
「日本人は聞き取れない」
「日本人は話せない」
「日本人は読み書きの方が得意」
講師の間でもこの認識は強い。
でも私はその“多くの日本人”と真逆。
読み書きは大の苦手だけれど、会話は好き。
おそらく、だからレベルが高く見えるのだ。
実際はボキャブラリーもイディオムも知らなすぎるし、子どものような言い回ししかできない。
我ながらがっかりするわ、途方に暮れてしまうわ…なのだけれど。
そうか。
日本だと、私程度でも中級扱いなのか。
世界基準…例えばCEFRを基準にしちゃうと、かなり微妙だと思うんだけどな…
とはいえ、だからこその語学スクール。
体験を重ねるうちに、私はまたも自分の中の新たなことに気がついた。
「英語を話せるようになろう!」と決め、初めて語学スクールに通っていた頃。
私が重視していたのは『とにかく毎日生の英語に触れること』だった。
だから半年間、1日2コマ、毎日通った。
そうやって耳と口が慣れていく。
でも今の自分は違っていた。
毎日通う必要性を感じない。
むしろ毎日通ってしまうとパンクする。
理解が追いつかないから簡単に許容量をオーバーしてしまう。
正確に言うと『毎日英語に触れること』は変わらず賛成だ。
でも『毎日英会話スクールに通うこと』は、今の自分にとってそれほど重要なことではないことに気がつく。
毎日通わないとすぐに戻ってしまう、聞き取れなくなってしまう、話せなくなってしまう…
そんな時期はいつの間にか超えていた。
今の私が求めたのは「おしゃべりをしましょう」という所ではなかった。
具体的に英語力を上げるためのスクール。
日本語を普通に話せる小学生が、国語を学ぶように。
「スクール」である以上、「勉強」が伴う。
レベルが上がれば上がるほど、言い回しは複雑になる。
理解し使いこなせるようになるまでには時間が必要だ。
毎日毎回、同じユニットを繰り返し行うわけではないから、通えば通うほどテキストは進んでしまう。
その場はしのげても、自分の身についているかとなると、それはまた別の話なのだ。
そうして私は、今自分に必要な仕事の関わり方を見つけたのだった。
ちなみに英語での会話には抵抗がない私だけれど、『ヒヤリングの授業』という形になるとダメ。
『発音を気にしながら音読する』というのもダメだった。
学校教育のようなものはとことん私には合わないことも確認できた。
やれやれ…