日本語とスペイン語には似た音がたくさんある。
たとえば『ajo(アホ)』『vaca(バカ)』なんていうスペイン語。
意味はそれぞれ「にんにく」「牛」なので、あくまで似ているのは音なのだけれど。
こういう似た音は他にもたくさんあって、見つけるとクスッと笑ってしまう。
多少、スペイン語に触れたことのある方なら、経験がおありでしょ?
日本人に聞こえてくるスペイン語には、こんなオモシロさが隠れている。
では、逆はどうなんだろう?
私のラテンダンスの先生の出身はドミニカ共和国。
母国語がスペイン語の彼が、言っていた。
「僕の隣人に『あきもり』っていう名前の人がいるんだけどね。
スペイン語にするとおかしくってさ…」
「日本語とスペイン語には似た音がたくさんあるよね」と彼も言う。
さて『あきもり』君は、彼にはどう聞こえているのか。
「『あき』は『aquí』、『ここ』でしょ?
『もり』は『morir』、『死ぬ』の過去形。
だから『ここで死んだ』になっちゃう!」
なんとまぁ!
スペイン語の耳で聞いてしまうとどうにも笑ってしまうらしい。
思わず聞いてしまった。
「それ、本人に言ったの?」
「No(笑)」
さすがに言えないって。
日本語とスペイン語、似ている音はたくさんある。
おかしかったり楽しかったりいろいろだけど、確かに『あきもり』君に関しては、本人に言うようなことではないかもね。
いろいろな言葉の音をたくさん持っていると、思いがけないオモシロ発見がたくさんある。
そしてこうやって見つけた音は、嬉しいことに忘れない^^