さて、最近の私のYouTubeチャンネルでは
古曲を挙げてなくて、もっぱら尺八を吹いたり
近況報告しかも女声(女性声)で話すことが
多かったので、久々に三味線での古曲演奏動画を
挙げてみました(^_^;)。
それがこちらですm(_ _"m)。
既に季節は秋口に差し掛かるもまだ残暑の
続く中で、過ぎゆく夏を惜しむように
端歌物の小簾の戸(こすのと)を弾いてみました。
峰崎勾当の作曲によるもので、普通ですと手事物の
壮大な曲のイメージがあるのですが、意外と
端歌物も好んで作曲したようです。
※本曲は本調子で終始通しで演奏します。
夏の夜の恋人どうしの一夜を歌ったもので、
恋の曲は大概は切なく悲しく片思いの傾向が多い
中で、珍しくハッピーエンドで終わる曲になります。
しかもタイトルにありますように小簾の戸
というのはすだれ越しで男女のやり取りが垣間見える
感覚で、さながら谷崎潤一郎さんの官能小説
にも近い世界観を感じます。
作詞は女性によるもので、のぶ(信)という大坂
島の内の芸妓が手掛けてます。
力士の御所桜長兵衛の娘で元は祇園の芸妓
でしたが、転々として後年大坂に移って来ました。
※大坂とは今の大阪の旧表記でして、
明治初期以前までは大坂と書いてました。
こののぶという人は別名を『首のぶ』とも
呼ばれ、首筋の美しさが特徴的で40を過ぎても
20代に見える若々しさを備えるも美貌だけ
でなく和歌や俳諧・連歌をたしなみ筆も上手だった
ことから、滝沢馬琴の随筆『羇旅漫録』でも
紹介される評判の良い芸妓でしたが、なぜか男運が
なかったとのことでした。
夏の名残を感じつつご覧頂けると幸いです。
そしてチャンネル登録・高評価頂けると嬉しい
ですヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪