本日の静岡も厳しい寒さの続き1日でしたが、

ご覧の皆様には如何お過ごしでしょうか。

 

さて、地歌の曲(古曲)で最も定番の曲というとすぐに

思い付くのが…

黒髪になります。

※私の演奏でごめんなさい(;^_^A。

 

しばしば初歩の曲という位置付けで

扱われるものの、これがなかなかに難しくて

重みのある内容なのです。

 

愛しくて切なくて愛するがゆえの苦しみと

人生とが重なり合う曲でして、同様のテーマですと

『ゆき』に匹敵します。

 

地歌の曲として扱われるも元々は長唄由来でして、

歌舞伎の大商蛭小島(おおあきない・ひるがこじま)の

1シーンのBGMとして黒髪が使われたのが

原点なのです。

 

メリヤスものと位置付けられ、歌や三味線に

とても艶のある表現をにじみ出せるように工夫する

のがとても難しいのです。

 

要は平治の乱に敗れ伊豆に流された源頼朝が

土地の武士の娘と恋仲になるも北条家が

潰しに掛けたことで結局、頼朝は北条政子と結婚

することになりました。

 

そうとも知らず頼朝の来るのを待ち構え、

その時に自分の黒髪を櫛で解く場面がありまして

そこで黒髪が流れるのです。

この娘とは伊東祐親の娘の八重姫なのです。

 

偶然にも先週から始まった大河ドラマ
『鎌倉殿の13人』の初回からいきなり放送されており、

実際にご覧になられた方もいらっしゃるでしょう。

尚、実際に八重姫に因んだイベントが現地で

あり、私の友人が八重姫の侍女役で参加されました。

 

以前、黒髪に関しての解説を一部間違えて

コメントしてしまったのを思い出し、たまたま現在

ドラマが始まったばかりなので急遽取り上げさせて

頂きました。

 

内容を訂正の上、定久恵子先生に改めて

お詫び申し上げます。