さてさて、普段使う三味線の糸ですけども
一と二の糸は絹糸で三の糸だけはテトロン糸にして
使っております。
 
長らく続いた習慣ですけども、それを先月に
入ってから私専用の一挺に限り三の糸を絹糸に戻し、
本来の形に戻して弾くようにしました。
※因みに金細の大般若です。

テトロンやナイロン素材の三の糸は切れるリスクが
非常に少なく耐久力もありコストも低く済む分、
ハードに弾いていると爪のすり減りが早いのと長期的に
使う内に、棹に溝が付いたり凹んだりするリスクが
絹糸を使うよりも早いデメリットがあります。
 
しかしながら、絹糸を使う事で爪のすり減りが
ゆっくりと進むので爪の手入れがしやすいのと、棹に
対しての負担も軽く済む点では助かるも、当然切れやすく
取り替えの頻度が高くコストが高いのと、湿度に弱く
常に狂いやすいので梅雨時や夏場・長雨の
期間は響きが悪く、天気や湿度に大きく左右されます。
 
復活させて暫くの間はいつ切れるのかという不安が
頭をよぎりましたが、一度糸を張ったらそのまま
切れるまで使うのではなく、バチの当たる所が少し傷んで
来たら糸巻を繰り出しては張り直しを何度か繰り返し、
最後までできるだけ使うことをすれば、三の糸もちゃんと
使いきれるのです。
※因みに使い終わったら思いきり糸を緩めて
 休ませます。
 
ですので、糸巻に絡まる様にグルグル巻かれて
いる糸も使ってこそ、最後まで糸を大切に使うことに
なるのです。
 
とりあえず1週間程度は三の糸が使える状態を
維持出来てます。
※二の糸は2・3週間程度、一の糸は1か月
 位はとりあえず使えるようにしてます。
 
メリット・デメリットそれぞれあるとはいえ、
3本とも絹糸を使うと響きも良いことは何物にも
代えがたいです。
 
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