1+5


誰かが歌ってる
後ろから聞こえてくる

♪  ユアマイ  ソーソー
いつもすぐそばにあるぅ

聞いたことある曲

♪ゆずれないよ 誰もじゃまできないっ

ふふっ

♪ 体中に風をあつめてー
巻きおこせっ、あっ!

ん?なんか変な音が

振り向くとさっきまで
ノリノリで歌ってた子が
座りこみ膝を押さえてる
ああ、コケたのか

「っ---」

顔をしかめてる
俺はその子に近づくと
目の前でしゃがみ
同じ目線になった

「ばんそうこう」
「ぇっ?」
「は、持ってんだけど」
「ぅん」
「傷、洗い流さないと、貼れないなあ」
「え?」
「どっか水道」

んー・・・
近くにスーパーあったな
そこ行くか?

「お水、持ってる」
「え?」
「カバンの中に入ってる」
「おっ」

青いバッグのファスナーを開けると
中からペットボトルが顔を出した

「これ」
「うん、ちょっと借りるな」

蓋をまわしトポトポと
傷口にかけると滲みるんだろう
んっ!」て声がした

ハンカチで拭いて
ばんそうこう貼って

「これでよし」
「ありがとう」
「ん、いーよいーよ」

その子はカバンに
ペットボトルをしまうと
ゆっくり立ち上がった
俺も立ち上がる

「・・・・・」
「・・・・・」

ん-と?
ああ?
ん--?

「なあ」
「ん?」
「俺のこと、知ってる?」
「えっ?」
「見たことない?」
「ない、けど」

それきり黙った
なにか考えてる?

「オレのことは?知ってる?」
「え?」
「見たことない?」
「え、いや、ない」
「なんか、知ってるような気も、すんの」
「マジ?」
「うん。でも、思い出せない」

なんだ、この子も
同じように感じてんのか

「会ったこと、あんのかなあ」
「あるのかなあ?」
「どっかで、会ったのかも」
「うん、そうかも」

ははは 
ふふふ

何故か2人笑い合って

「なあ、どっか行く?」
「行く!」
「どこ行こう?」
「ん---」
「んん?」
「あ、オレ、お腹空いたっ」
「じゃあ、ハンバーガー食べに行こっか?」
「行こう!」

そして2人、駅前の
ハンバーガーショップに
向かって歩いた

ジュンは人懐っこくて
笑顔がすごく可愛いくて
好きだなあと思った

どっかで会ったことあんのか
会ったことないのか
そんなのもうどうでもいい


2+5+1


「釣り?」
「そっ」
「え、それ面白い?」
「んー・・・分かんない」
「なんだそれ」
「でも行ってみよう?」

ジュンに手を引かれ
渋々、山沿いの道を歩くが

遠くない?
ああ、疲れたー
あ、川だ

「あ、いた」
「ん?」
「ほら、あそこ」

ジュンの指差す方を見る
うん、誰かいる
麦わら帽子を被ってる

その人、目指して歩く
が、足の裏、痛え
下、石だからしょーがないけど

「サッちゃーん!」
「おお」
「ショオくん連れてきたぁー」

さっちゃん、と呼ばれた
その人を見る
なんか懐かしい?

え、会ったこと、ある?
いや、ないよな?
記憶いっぱい辿ったけど
やっぱない
でも、懐かしい感じがする
不思議・・・

「ショオくん?」
「どした?」
「え、あ、いや・・」
「ショオくん、サッちゃんだよ」
「あ、こんちは」
「ショウくん、これ食べな」

え、挨拶終了?

これは・・・アンパン?
そっと一口
もぐもぐ、もぐもぐ
え、美味!これ、美味っ!

「美味いでしょ」
「うん」
「ふふっ」

さっちゃんて呼ぶの
なんか恥ずかしくて
だって年上だし
だから考えてみた
シンプルにサトシくん
て呼ぶことした

「そっか、俺、サトシくんかあ」
「サッちゃん、嬉しい?」
「うん、嬉しい」
「って、よかったね、ショオくん」

サトシくんが笑う
ジュンが笑う

なんか向日葵みたい

2人して
にこにこビーム
キラキラビーム
俺に振りまく

う、眩しい

サトシくんの雰囲気好き
めっちゃ好き
初めて会ったのに
なんでこんな好き?

さっきまで知らなかったのに

ジュンと同じ
サトシくんも俺の中
住みついた

(もしかしてまた増えたり?
なんてするかな?まさかな?)

「おっ!」
「あ、ショオくん!ショオくん!」
「えっ?」

なんかカカッたらしい
俺を呼ぶジュン
リールを巻くサトシくん

うん、釣りも楽しいかも



✩°。⋆.*・。



続きです。

Voyage早く観なきゃと思いつつ
まだ全部観てません。

観出したのが去年の
10月末?
いや、11月末?

怖くて観れなかったの
知るのが怖かった。

バラバラに観てって
残りあと三分の一かな?

最終話は観た
切なかった

そしてやっぱ
嵐好き、潤くん好き
って思いました。

わかいじゅーんカワイイな