2+5+1+3+4


10月は神無月というらしい

「花火?」
「うん」
「もう秋だよ、ジュン」
「知ってる」
「花火は夜するじゃん。夜は寒いよ」
「大丈夫」

何が大丈夫なの
寒がりのくせに

「あったかくする」
「あったかく?」
「うん。新しい上着買ったの」
「あぁ」

それを着たい訳だ
なるほど

「じゃあ、ショオくん、またあとでー」
ってジュンが手をふり
俺も一旦家に帰った

夕飯を食べ終わると
ちょうど待ち合わせの時間
家を出て公園に向かう
空には月が出ている

しかし陽が落ちるの
早くなったなあ

あ、ジュン発見
あ、サトシくんもいるじゃん
なんだよー

「ショオくん!」
「お、ショウちゃん」

すぐ気付いてくれる
「おー」って手を振ると

「ニノー!まーくーん!」
ジュンが突然、大声を出し

「いま行く〜!」
てどこからだろ、声がした

にの?まーくん?
て、誰だ?

あ、走ってきた 
うん、見たことないや

「ショオくん、ニノだよ」
「ショウちゃん、ニノです」
「あ、ショウです」

「ショオくん、まーくん」
「うん、俺、まーくん」
「俺は、ショウ」
「ショウちゃん、よろしくー」

と言いながら俺の手を握り
上下に激しく振るまーくん
うわっ、力強っ!

まーくんて、明るい子だな
ニノは、白くて細い

「みんな、花火するぞ」
「わーい」
「やろうやろう」
「サッちゃん、線香花火ある?」
「あるぞー」
「やったー」
「サトシくん、バケツの水は?」
「あ、そっちに水道が」

準備万端、花火に火をつける

「うわっ!」
「あっはは」
「綺麗〜」
「おおおっ」
「ちょ、危ないって」
「んははは」
「ショオくん、みてー」
「あはは」 
「よっしゃー」
「まーくん、何してんの!」
「え、面白いでしょ」
「もおー!」
「まーくん、俺も」
「あ、さっちゃんとお揃だー」

うっわ、楽しい!
でもこんな楽しいって
なんか不思議
だってニノ、まーくんと
遊ぶの初めてなのに・・・

これって

サトシくんと初めて会った時に
似てないか?

まーくんとニノは俺のこと
前から知ってるかのように
接してくる、話してくる

この感じ

ジュンと初めて話した時と
似てないか?

てことはつまり

ジュンとサトシくんと同じ
この2人も俺の中に、住みついた?

だって楽しい

さっきまで2人のこと
知らなかったのに ・・・

「ショウちゃん?」
「えっ?」
「どしたの?」
「あー、うん。なんでもない」
「そう?」
「うん」
「じゃあ、行こっ」

ニノが俺の手を取る
なにこの自然な動作
あったかい手だな
ふふ、プクプクして気持ちがイイ

「ジュン、寒くない?」
「これっ」
「ああ、おニュー」
「そっ、あったかいよ」
「うん、似合ってる」
「えへへ」

ん、視線?
あ、サトシくん

「あげる」
「ええー?」
「食べな」
「また持ってきたの?」
「だってショウくんに食べさせたいから」

うっ!ヒトタラシ・・・
ダメだ、この人、ダメだ

「あ、パン」
「ん?あ、食べる?」
「食べる!」
「じゃあ半分こ」
「ありがと、ショウちゃん!」
「ね、どう?」
「あ、うんまっ!」
「だって、サトシくん」
「おー」

どこで売ってんの?
ってまーくん聞くと
角の婆ちゃんパン屋ってサトシくん

「え、どこの角?」
「え、俺んちの家の角」
「さっちゃんちの角・・」
「うん」
「じゃあ俺、今度、さっちゃんち行く!」
「おっ、来て来て」
「え?サッちゃんち?」

「俺も行く」
ってニノが手を挙げて
「はい、オレも」
とジュンも挙げた
もちろん俺も手を挙げる

[さっちゃんちへ行く会]が結成された

「ねえ、ショオくん、会長さんして」
「お、ショウくん、会長」
「賛成!」
「うん、賛成」

ジュンの一言で何故か俺が会長となった
が、会長って何すんだ?

「花火残ってない?」
「うん、大丈夫みたい」
「俺、捨ててくるよ」
「まーくん、オレも行くー」

楽しかった時間が終わり
まーくんとジュン
帰ってくるのを皆んなで待ってると

ニノが春からよろしくって
なんの事かと思ったら
中学、ショウちゃんとこよって

「え、マジ?」
「うん、まーくんと行く」
「あ、まーくんも来んの?」
「そっ、俺とまーくん。あとジュンくんもでしょ」
「うん、ジュンも春から」

すると俺らの話を静かに
聞いてたサトシくんが

「みんな一緒だなあ。ふふ、楽しそう」
「さっちゃんは隣の中学だよね」
「うん」
「さっちゃんもいたら楽しいのに」
「ふふ、そっか?」
「ああ、校区が憎い!」

分かる、ニノに1票!
サトシくんちって確か家の前で
校区切れてんだよな(確かそう言ってた)
1つ向こうで切れてたら
俺ら同じ中学だったのに

「あ、帰ってきた」
「お待たせー」
「まーくん、ジュン、ありがと」
「お仕事したよ」
「うん、お仕事」

じゃあ、帰ろうかと
みんなでぞろぞろ公園を歩く
ホントはもっと一緒にいたい
でもジュンとニノとまーくん
まだ小学生だから

「じゃあーね」
「バイバーイ」
「またなー」
「サッちゃん、遊び行くよー」
「おおっ!」
「バイバーイ」

サトシくんが右に曲がる
ニノとまーくんは左へ

ジュンと俺は逆の道を
真っすぐ歩いてく

「ショオくん、楽しかったね」
「うん、楽しかったな」
「サッちゃんちに行くの楽しみ」
「サトシくんちかあ」
「会長さん、いつ行きますか?」
「そうだなあ・・・」

うん、また会えるんだ
みんなでまた楽しい時間
過ごすことができる
それって・・・

「ジュン」
「ん?」
「あのさ」
「ん」
「俺のこと、見つけてくれて、ありがと」
「えっ?」

あの日あの場所でジュンが
話しかけてくれたから
今夜こんなに楽しかったんだ
だからありがとうって伝えたら

「え、嬉しい」
「ええ?」
「すっごい嬉しい」
「そう?」
「うん、ありがとう、ショオくん」
「えっ?」

ありがとうを
ありがとうで返すの?

「2人してありがとうって、なんか」
「ふふ、オカシイかな?」

あっ、そうだ、俺
この笑顔に惹かれたんだ
サトシくんもそう

ニノのあったかい手
まーくんの明るい声

ニノが笑った
まーくんが笑った
みんなで笑った

笑顔って無敵だ

「じゃあねー」
「うん、またな」
「おやすみ、ショオくん」
「うん、おやすみ、ジュン」

角でジュンと別れた
ああ、今日は楽しかった

空を見上げる
月がさっきより明るい
寒さで空気が澄んで
そう見えるのかな

まあるい月はなんだか
笑ってるように見える
ジュンのまあるい頬っぺと
ちょっと重なる、ふふ

俺はあたたかい気持ちで
家にたどり着いた


✰:*⋆:.。


こんにちは、ことこです

前中後編で終わるはずが
あと1話あった(書けた)ので

①〜④に変えました( ̄▽ ̄;)
おっかしいなあ…

99.9も家潤も決まってる
でも寂しい
レギュラー番組あった有難みを
ひしひしと感じる今日この頃
ラジオがあったらなぁ…

嵐ウィジェット以外に別ウィジェットも
使ってるんやけど、これが出ると嬉しい♡

ステージ上の潤くんに逢いたいな(⚫︎´ー`⚫︎)

この潤くんの良いとこはねえ  
首〜胸元までのボリューム満点フリル?(ふわふわ?)
懐かしのごっつい指輪とブレス 
白く長い指でコイコイって手招き 
髪が汗でちょい乱れてるー
からのウインク!! 

ノノ*`∀´)ほら、嬉しいだろ?←展覧会(笑)

て感じがするー
この1枚にアイドルじゅーん全開
たまりません♡