たまたま「LEGEND – S広島」の映像を見たんですが、ゆいちゃんの脱退直後、すぅちゃんともあちゃんの二人だけのステージ、特にBlack BABYMETALの曲を一人でやるもあちゃんを見てたら泣きたくなりました。てか、泣きました。
さて、本題です。今回のディスク紹介はKenny Larkin - Metaphor(1995年)です。ケニー・ラーキンはデトロイト・テクノの第二世代になるのかな? あれ、第二世代ってカール・クレイグとかと一緒ですかね? とにかく、ケニー・ラーキンの2ndアルバムでベルギーのR&Sからのリリースです。全体的にジャジーなファンクとかジャジーなフュージョンみたいな感じです。この時期のデトロイト・テクノには珍しくストレートにブラック・ミュージックの影響下にあることを感じさせるもの。もちろんテクノっぽいというかヨーロッパの音楽の影響を感じさせるものもありますが、アンダーグラウンド・レジスタンスなどがド直球なブラック・ミュージックをやるのは数年後だったように記憶しています。
Underground Resistance - First Galactic Baptist Church(1997年)
私の記憶では、ケニー・ラーキンは米空軍でコンピュータ・エンジニアの仕事をしたあと故郷のデトロイトで売れないコメディアンをしてるときにテクノに出会ったんじゃなかったでしたっけ。久々にライナー読んだら、最初はリッチー・ホーティンのプラス8からシングルをリリースしているようです。今から思うと意外な組み合わせですね。そういえば1stアルバムは2ndともまた違った音楽性だったような。いずれディスク紹介で取り上げるでしょうが、聴き直さないと思い出せません。
そう言えば、ヒップホップやハウスの人たち、特にアメリカの黒人アーティストが「自分はジャズに影響を受けた」とか言うときの「ジャズ」って、例えばロイ・エアーズみたいに日本では「フュージョン」と呼ばれる音楽が多いように思います。ただ一般的に日本でフュージョンって言ったらT-SQUAREみたいな音楽を思い浮かべることが多いでしょうから複雑ですね。一般的にはT-SQUARE、クラブ・カルチャー系/ダンス・ミュージック系ではロイ・エアーズでしょうか。
それはともかく、アルバム・ジャケットやインナーのデザイン、音楽性含め、この時期までのデトロイト・テクノには珍しく洗練されたイメージ。「ジャズ」を意識してるのでしょうか。
ハウスならともかく、テクノでこの時期にこういうタイプのジャジーな音楽性はあまりなかったんじゃないかと記憶しています。私が知らないだけかもしれませんが。それと、確かこの人はアナログ・シンセではなくデジタル・シンセを愛用してた記憶がありますが定かではありません。
このCDを買ったのはたぶん95年の秋。当時はよくCDウォークマンに入れてました。あの頃はこのアルバムを聴きながら神田神保町の古書店街を散策してました。私は農村で生まれ育った典型的なインドア派文化系で、若い頃は学生街や神田みたいな古書店街に憧れてたんですよね。