カメラやレンズを片付けようとしたら、まずフィルムカメラがシャッター幕のリボンが切れたようで不具合発生。同じことが今年の2月にも起こって修理に出したんですけどね・・・ 修理をお願いした店に送ろうと思います。もうひとつはデジカメ。バッテリーが取り出せなくなっちゃった。バッテリーが劣化して膨らんだのか、それとも逆向きに入れてしまったのか。午後からチェーンのカメラ店に行ったんですがダメで、明日、メーカーに問い合わせです。お金ないときに限ってこういうのって起こりますよね・・・

 

 さて、ディスク紹介です。今回は「MC Solaar - Qui Sème Le Vent Récolte Le Tempo」(1991年)です。MCソラーはセネガル出身でフランスで活躍するラッパー。こちらは1stアルバムです。フランスで人気らしいDJのジミー・ジェイと組んでました。

 たぶんパリが拠点でフランス語でラップ。トラックもジャジーな感じ。ただ、意外に、といいますか、あんまりオシャレで洗練された印象はないんですよね。はっきりいえばむしろ野暮ったく感じます。これはちょっと言い過ぎかもしれませんが、ポップ感が強いのかな。

   MC Solaar - Matière grasse contre matière grise

 おふらんすなのにあまりオシャレじゃないというのは、初期のフレンチハウスにも感じました。90年代も半ばになるとフレンチハウスは洗練されていくんですけどね。

   Choice (with Laurent Garnier) - Acid Eiffel(1993年)

   St. Germain - Alabama Blues(1995年)

同時代のアメリカというかニューヨークのジャジーなヒップホップの方がずっと洗練されてると思います。ギャングスターのグールーがジャズマタズでジャジーなヒップホップやってた時期にMCソラーとコラボしてますが、両者のラップを聴き比べると感覚が違う気がします。まあ、グールーの声はめっちゃかっこいいですからね・・・

   Guru / MC Solaar - Le Bien, Le Mal(1993年)

 

 ところで、MCソラーがデビューしたときフランスではちょっとした話題になったようです。もちろんフランス語ラップのハシリのひとつというのもあるんでしょうけど、彼は作家や詩人、文学者という人々から注目を集めたようです。というのも、彼のラップは言葉遊びが凄いから。

   MC Solaar - Qui sème le vent récolte le tempo

アルバム・タイトルと同名の代表曲ですが、言葉遊びがほんと凄いですよね。フランス文学界でも注目されたというのは、90年代の半ば、NHKラジオのフランス語会話のテキストに載ってて、この曲が紹介されてました。

   MC Solaar - L'histoire de l'art

この曲も言葉遊びが面白いですが、やっぱ洗練されてるかというと・・・