5月25日の朝、子グモたちは網を出て、1,5m横に移動していた。

 

旅立つときには足場がいる。ふさわしい場所を探したのだろうか。

旅立ったものがいて、子グモの数は減っていた。

 

2022年5月25日 

 

7:04             

     

別の卵のうから誕生して先発した子グモたちもこの近くから旅立った、

 

 

8:43                  一部はこちらの方角に行く 

 

 

12:46   目指す方向どうしが集まっているように見えたりする。

 

旅立つためのルートはいくつかあり、

それぞれの道を行く子グモの数は平均しているようだった。

 

見上げると、ぽっ、ぽっ、ぽっ、と空に浮かぶ子グモが見えたが、

集団での旅立ちは夕方だろうと予想していた。

 

 

ぐっとタイミング。

見上げた目の前を、ふわっ、ふわっ、ふわっ、と漂うように

渡っていく子グモたちがいた。

まるで蛍が飛んでいるようで、しばらくは、ただボーッと眺めていた。

 

子グモたちが上っていく先には竹竿があり、

視界からみるみる消えていく子グモたちがいた。

 

子グモたちはゆっくりと進んでいるのに速いと感じる。

掴もうとしてもつかめない程度の速さというのだろうか。

 

一定の速さを保ちながら真っすぐに、

運命に導かれるように飛んでいった・・・・もう届かない。

 

 

音譜はるか長い道のりを 歩きはじめた きみに幸せあれ音譜「 乾杯」より

 

 

19:23

 

19:24              

 

19:28  


19:29          向かう方向は違っても志は同じ。

 

 

幻想的な旅立ちシーンの1時間前   と    翌朝

 

2022年5月25日 18:32     5月26日 7:15

 

 

 

星屑のように蛍の光のようにひっそりと消えてしまった・・・・

と感傷的になることもない。

 

我が家の裏が気に入ったらしく、遠くに旅立たない子グモもいて、

現在、幼体の網だらけ。

 

5月8日には昼間のフライト、5月22日には夕方のフライト。

続けて目の前で見ることができて、クモの観察はやめられない。