メスが成体になった日に、オスは交接を試みようと何度も接近していたが、

頑なに拒否をされていた。

それでも、メスの気持ちを尊重しつつ懇願し続けていた。

 

「2本の触肢でメスの腹をたたき、なだめるようにして、

 メスに交接をうながします。メスがじっと動かなければ、

 交接をうけいれる合図です」

網をはるクモ観察事典 (自然の観察事典) | 文・小田英智 より

 

翌日は願いを込めてそっとしておいた。

 

2日後。オスの気持ちを受け入れたようには思えない。

 

2021年9月21日 

 

9:21           9:34          13:18                   

   

 

 

9月22日 ライバル再び現る                    威嚇のポーズの先住オス

 

 

 

オスはライバルが来たときは追い払うが、自分の都合で行動することはない。

メスが捕食や網を繕うの合わせて少し動くくらいで、オスの食事の場面は

見たことがなく、ただただメスの傍らにいて、静かに過ごしていた。

観察者はため息。

 

9月23日 7:00      9月24日 9:12      9月25日 16:50

  

 

9月26日 9:25      9月27日 10:02    9月28日 7:31 

  

 

絡み合った三層構造の網はそれぞれに役割があるようだ。

 

東に向かって見上げるとメスの上方にオスがいるが、

横撮りをすれば同じ網面ではなく離れている。

 

メスの定位置は真ん中の大きな五線譜の網。

オスは常に向かい側のほぼ同じ場所。

オスが待機するための網なのだろうか。

 

メスの背面の網は使っている糸は少なく、

脱皮の抜け殻と餌食になった昆虫の殻が付いている。

脱皮はこの部分でするとしても、捕食した虫たちの殻もまとまっている。

ゴミを運んでいる???

 

9月29日 7:00      7:01  近そうで・・・・・遠いね

 

  

 

9月29日 7:14