ちょっと真面目なお話です。
子宮がんには子宮の入口にできる子宮頚癌と子宮の中にできる子宮体癌にわけられます。
たいてい検診で行うのは子宮頚癌の方です。
子宮頚癌は主に性交渉によってヒトパピローマウイルスというウイルスに感染し、発生するといわれています。
よって、どんなに若くても一回性交渉を持ったら子宮頚癌の検診に行くべきです。
子供がいる方なら妊娠の初期検査で一回はやっています。
この検査で異常ありで精密検査が必要な方が1%といわれています。(異常ありの方みんな頚癌だというわけではありません。もちろん精査で問題ない方、癌ではないけど要注意の方も含みます)100人に一人って結構多くありませんか?
「私は前大丈夫だったから今年はいいや~」
ってものでもありません。
年一回の受診をおすすめします。
子宮頚癌は早くに見つかれば子宮をとらなくて済むこともあります。逆に進行してしまえば妊孕性は温存できません。
比較的若い年齢に多いこの病気、妊孕性を残せるかどうかは患者様にとって大きな問題です。
検査の方法ですが、子宮頚癌の検査はクスコという機械を腟に掛けて子宮の入口を見ながら綿棒やブラシでこすって細胞を採取して行います。その細胞を顕微鏡で見て診断するのです。
検査自体はごく短時間でできますが、性交渉の経験のない方や極度の緊張、極度の肥満の方だと検査困難な場合があります。
最近、生理中の子宮がん検診の受診者が増えてます。
「どうしても時間がないから今日やりたいです。」
と、言われるのですが基本的に生理中は検査の性質上、おすすめできません。
細胞採取の際に血液が混入し、正しい検査結果が得られない可能性が高いからです。
よく、
「生理一日目でまだ少ないので」
と、強行する方がいますが、一日目で外に出る血液は少なくても中には結構貯まっていることが多いんです。
内診台に上がるというのはどんな女性も多かれ少なかれ抵抗があると思います。
「内診大好き!」
なんて方は滅多にいないと思います。
わざわざ内診するのだから正しい結果がでた方がいいのだから、生理中および終了して3日以内は避けた方が無難です。
あまりに生理中の受診者が多いので記事にしてしまいました。
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