
けしゴムというタイトルの詩が話題になっていた。
消しゴムを擬人化させたユーモアあふれる詩ですが、これが筆跡があからさまに小学生と
いうことから「小学生が書いた詩がすばらしい」ということで拡散しておりました。
しかしこれは本当に小学生が書いたのか。確かに着眼点は子供らしい作品ではある
が。

詩の内容に関しては以下のように記載されている。
けしゴム
自分が書きちがえたのでもないが いそいそとけす
自分が書いたウソでもないが いそいそとけす
自分がよごしたよごれでもないが いそいそとけす
そしてけすたびにけっきょく自分がちびっていって きえてなくなってしまう
いそいそと いそいそと
正しいと思ったことだけをほんとうとおもったことだけを 美しいと思ったことだけを
自分の代わりのようにのこしておいて
他人の間違いを消すために、まさに自分の命を削ってまで消そうとする消しゴムの姿を、
『いそいそとけす』という擬態語を用いて見事に表現した力作。
自分でなくとも他人がよごしたのだとしても消す消しゴムの姿を見習うべきではないかと、
自分なりに考えているのかもしれない。
ところがこれ、実は小学生ではなく立派なオトナが書いたというのだ。
作者は「まどみちお」氏で、有名な「消しゴム」という詩である。
おそらくその詩を小学生が描き起こしたものと思われるが、むしろ大人が小学生のような
ピュアな詩をかけるという点い驚きだ。
(ライター:たまちゃん)