1973年、海洋開発審議会が「日本の海洋研究・開発には
水深6000m級の潜水船の研究・開発が必要である」と提言、
これを受け、海洋科学技術センター(当時、現独立行政法人
海洋研究開発機構)が、水深6000mにいたる中間段階として
水深2000m級の開発・研究を目指すことになり、完成したのが
「しんかい2000」と支援母船「なつしま」。
1411回の潜水調査を終えた「しんかい2000」は
運用を終えて廃船となり、現在は神奈川県藤沢市の
新江ノ島水族館に常時展示中です。
現在、上野の国立科学博物館で開催中の「深海」展には
「しんかい2000」の運用実績を基に作られた
「しんかい6500」の実物大模型が展示されています。
かたや実物、かたやレプリカとはいえ、深海潜水船を
見る機会はそう滅多にないと思われるので、ぜひ
見に行くことをオススメします。
まずは新江ノ島水族館の「しんかい2000」
マニピュレーターは1つしかない
操縦席 定員3名で、パイロットは椅子に座り
その他2名は、寝転がって作業を行う。
展示場所は、イルカプールへ行く
途中の「深海Ⅱ」展示室です。
そして、国立科学博物館の「深海」展で
展示中の「しんかい6500」の
実物大模型
さすがにこちらはお客さんが多いです
マニピュレーターは2つついてます。
操縦席 こちらも定員は3人
しんかい2000にあったパイロット用の
座席はなくなっています。
現在、実物の「しんかい6500」は、世界一周の
海底調査中で、4月末にはリオデジャネイロ南東
1000キロの沖合で、地上でしか形成されない
花崗岩などを発見、アトランタ大陸の遺構?と
ニュースで報道されたのが記憶に新しいです。
ちなみに「深海」展は、10月6日まで
国立科学博物館で開催中です。