懐かしのレコード製造 | 酔猫庵日記

酔猫庵日記

演芸・アート・ゲージツ
キモノなど、森羅万象
いろいろ混ぜて♪

たまたま付けていたテレビに、レコード
製造現場の映像が!

前に勤務していた某家電メーカに入社したのは
DAD委員会によるデジタルオーディオの
規格が、事実上CDに決まってから
2年ほど経過した頃。

私の場合は、最初からCD製造要員だったので
レコード製造現場は直接関係はないけど
社内教育の一環で、レコードプレスマシンを
見たり、社内勉強会での講義などを受けたので
思い出がよみがえってきました。

当時、CDの歩留り(生産枚数に対する良品
出荷の割合)は60%台で、出来上がった
ディスクは、全数検査を実施していたのに
対して、レコードは99%台後半。
当然、検査も抜き取り検査のみ。

作業員同士の会話で、「今日(歩留りは)
いくつ?」「8です」とか「9です」・・
99.8%とか99.9%の意味・・
という会話が交わされているほどでした。

このくらいの数値になると、最初に1~2枚
試し打ちしたら、もう本番になるくらい
安定して生産されるのを、うらやましく
思ったものです。

テレビをご覧になった方はお分かりかと
思いますが、レコードは、たどんのような
「ペレット」を、上下に「スタンパ」・・
(原盤ですね)・・のついた台ではさんで
ハミ出した余分な原料を、トリマーで
カットして出来上がります。

レーベルは、ペレットをプレスするときに
一緒につけてるので、接着とかはしてないです。

この間約1分程度。

で、プレスマシンにも、最初から全自動で
設計されたのと、セミオート(台の開閉が
自動で原料のセットを人間がやるもの)を
全自動に変更したものの2種類あって、
今回のは後者でしたキラキラ

CDの生産が、レコードの生産を上回ったのは
入社5~6年頃だと思いましたが、その後急速に
レコード事業が衰退、各社撤退する中、まだ
残っていたことに拍手です。

需要は少ないけど、いつまでも残ってほしいものです。