おはようございます。今週から中1編を再開します。2学期の数学は、1次方程式~比例・反比例と計算分野から関数分野へと移っていきます。全般的に難易度が上がるだけではなく、進度も速くなっていきますから、学校の授業を毎回しっかりと理解していく必要があります。
1次方程式は、進度が速い学校では、すでに始まっているかもしれません。今までに習った「正負の数」「文字と式」がきちんと理解できているか、この単元で明らかになります。個人的には、この単元から数学が始まると思っています。
1回目の今日は、等式の性質について説明したいと思います。
等式とは? ⇒ 「=」を使って、数量の関係を表した式を言います。
例) aとbを足すとcになる ⇒ a+b=c
この場合の「a+b」は、「=」の左にあるので、左辺(さへん)、「c」は右にあるので右辺(うへん)と呼んでいます。
等式には、次のような性質があります。
●等式の性質●
A = B なら A +C = B +C
・両辺から同じ数字を引いても等式は成り立つ
A = B なら A –C = B –C
・両辺に同じ数字をかけても等式は成り立つ
A = B なら AC = BC
・両辺を同じ数字で割っても等式は成り立つ
A = B なら A/C = B/C
すでに方程式を知っている大人が見ても、初めてのお子さんが見ても、当たり前のように思うかもしれませんが、実際にこの性質を使いこなして方程式を解くことができるかというと話は別です。
詳しくは次週以降説明していきますが、この性質を使った「移項」「分母を払う」といった操作がうまくできないお子さんを大勢見てきました。すなわち、この性質を完全に理解できていない証拠と言えるでしょう。また、移項に伴う符号の変化⇒正負の数、両辺に同じ文字を掛ける・同じ文字で割る⇒文字と式という、1学期に習った単元の定着が甘いのかもしれません。
いずれにしても、方程式を苦手にしてしまうと必然的に数学が苦手になります。今後習うどの単元でも、未知の数をxなどの文字で表して等式を作って解いていくからです。この単元については、計算から応用問題まで多くの時間を割いて演習するようにしてください。
練習問題は、次週より掲載します。