3月24日(火)の日経新聞(グローバルBiz面)に急成長するテーマパーク「レゴランド」(英国・マーリン・エンターテイメンツ運営)の記事が出ていた。
レゴランドはデンマークの玩具会社レゴ(LEGO)が提供する上質で多種多様なプラスチック製のブロックを組み立てて、小さな人形から自動車や街全体まで様々なモノ、コト、空間を創造する楽しみを提供するテーマパークである。プロが制作する超ド級の作品に刺激を受けて、子どもたちが想像力を発揮し、ブロックを組み立てて、何かを創造する喜びを体験する場である。
1916年、農家の住宅や家具をつくる木工所としてスタートしたオーレ・キアク・クリスチャンセンは、1934年に社名をデンマーク語の「Leg Godt(よく遊べ)」を意味する「レゴ(LEGO)」とし、組み立て式玩具の製造と販売に乗り出したそうだ。レゴブロックが日本に入ってきたのは1962年。60代前後よりも若い世代の方なら、幼少の頃に一度はハマッタ経験があるのではないだろうかと思う。
このレゴブロックを中心にテーマパークを手掛けるマーリン社のCEO・ニック・バーニー氏が日経新聞記者の問いかけに対して語った言葉が印象的だ。ディズニーのテーマパークとの違いについての質問である。
「ディズニーはファンタジー(幻想)が売り物で、(子供にとって)受け身の体験が中心だ。一方、レゴランドは提供したブロックを子供が自主的に遊ぶ相互作用に重点を置く。その分、何度も通いたくなる要素がある。(以下省略)」と記事に紹介されていた。
想像を巡らせ、指先(からだ)を動かし、何かと、誰かと関わりながら、何かを創造する。人を育む「遊び」のとても大切な要素である。
最近、海外で、日本の折り紙を授業に取り入れている学校が増えていると聞く。一枚の紙から立体的な造形を生み出す折り紙には、万物に霊的な「もの」を感じ、小さなものを愛でる日本固有の文化が生み出す「引き寄せる」「詰める」「折りたたむ」と、小さくすることが得意な日本人のらしさが詰め込まれている。
世界中で箸を使って食事をしている民族はごく少数だ。中でも中国や韓国式の箸のように「はさむ」ものではなく、「つまむ」という動作に適応した箸を使っているのは日本人くらいのものだろう。数奇(オタク)の文化に寛容で、想像力をたくましくし、器用な手先を育むところに、日本らしい未来を育む何かが生まれるように感じる。