2023年(令和5年)2月26日(日)
京都府立文化芸術会館で開催された
京都府次世代等古典芸能普及促進公演
「素浄瑠璃の会」に行ってきました。
12時開演
絵本太功記「妙心寺の段」
竹本聖太夫
鶴澤清志郎
一谷嫩軍記「熊谷桜の段」
豊竹薫太夫
鶴澤寛太郎
妹背山婦女庭訓「金殿の段」
竹本碩太夫
鶴澤清公
菅原伝授手習鑑「車曳の段」
竹本小住太夫
鶴澤清方
菅原伝授手習鑑「寺子屋の段」
豊竹靖太夫
鶴澤清允
終演
【雑感】
新しい試みで京都府立文化芸術会館で
「素浄瑠璃の会」が開催されると知って、
即、鑑賞を決めたのでした。
行ってみて改めて、
本当によくできた構成になっていたと
つくづく実感しました。
入場の際にいただいたプログラムがこれまた良い！
床本、あらすじ、人物相関図はもちろんのこと、
出演者からの言葉もあって、
この公演にかける意気込みや
ご自身のこれまでの体験も書いてあって、
全く知らなかったことも知ることができました。
本公演では
若手が丸々一段
語ったり、三味線を弾くことがありません。
それが今回のような「素浄瑠璃の会」では出来るのです。
いや～、もったいない。
若手にも一段担当させていただきたい。
若手も一段語れるんです！三味線が弾けるんです！
もっと若手に表舞台に出てもらいたいと
思った公演でした。
会場も良かったですね。
場所が京都。
演目も
「妙心寺の段」
「車曳きの段」
「寺子屋の段」が
京都のお話になっています。
最後の演目「寺子屋の段」
最後の詞章
「あさき夢見し心地して、
あとは門火に酔ひもせず、
京は故郷と立ち別れ、
鳥辺野差して連れ帰る」
ここの語りを聞いて
「鳥辺野、そこやん！近くやん！」って
なりましたもん。
鳥辺野は、今も、お墓がたくさんある、京都の葬送地です。
物語の悲劇性をより実感できたのです。
昔の文楽のことを書いた本を読むと
京都でも大阪と同じく個人の自宅で
「素浄瑠璃の会」がよく開かれていたと載っています。
是非、第二弾第三弾と
京都で「素浄瑠璃の会」が開かれますことを
願っています。
（注）ご出演の皆さん全員が若手ということではありません。
コンビを組んだ太夫か三味線弾きのどちらかが、
中堅あるいは中堅以上のキャリアをお持ちです。
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