2020年1月7日(火)初春文楽公演の第二部を見てきました。
赤穂事件が元になった『仮名手本忠臣蔵』は
ご存知でしょう。
その『忠臣蔵』の女性版と言われている
『加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)』が
大阪・国立文楽劇場初春文楽公演で上演中です。
上演時間も『忠臣蔵』より短く
それでいて結末がハッピーエンドなのです。
上演時間が短いと言っても話の起承転結に無理と無駄が無く、
大変よくできた物語なのです。
まず登場人物のキャラクターが明確です。
『仮名手本忠臣蔵』になぞらえて言うと
局岩藤が高師直、
中老尾上が塩谷判官、
召使お初が大星由良助に当たります。
局岩藤は自分の立場を利用して
中老尾上をいじめます。
そのいじめ方が陰惨なのですが、
物語は勧善懲悪で展開していくので御安心ください。
全ての段に見どころが散りばめられているのですが、
今日は長局の段(ながつぼねのだん)に絞ってお話させていただきます。
中老尾上の元に仕えたばかりの召使お初は聡明で活動的。
中老尾上と二人っきりの時の会話は、機転が利いています。
現代の女性でも、こんな会話することは無いでしょうか?
「お芝居は好きですか?」と。
お初に「お芝居は好きですか?」と尋ねられた尾上は「好きですよ。あなたも好きでしょうね?」と質問します。
その後、お初は続けます。
「好きという枠を超えています。
歌舞伎より操り芝居の浄瑠璃が私は面白うございます。」と。
このセリフが気持ち良いじゃありませんか?
昨日の文楽劇場ではお客さんが拍手喝采をしていました。
この会話をきっかけに
『忠臣蔵』の話題に持っていき、
お初は「塩谷判官のように短気をおこすとご家族や家臣に被害が及び、
忠義を誓った者は嘆きますよ。短気は起こさないほうが良いですよ。」と
やんわり尾上を諫めるのです。
ね?よく出来ているでしょ?
『加賀見山旧錦絵』の他の段について、と
もう一つの演目『明烏六花曙(あけがらすゆきのあけぼの)』については
後日書くこととします。
是非初春文楽公演の第二部をご覧ください。
(15日は休演。上演は26日まで。)
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