創作童話を書いていると言うと、読書が趣味なのだと思われがちなのですが、実は本を読むことが苦手です。

頑張らないと本が読めない。

今でこそまぁそれなりに読めるようになったけど、子供時代は絵本ならなんとか読めるくらいで、本を読むのは本当に苦労してました。

文字列を見てるだけで頭くらくらするし、文章で読んでも状況が理解できないし、書いている内容を想像することも難しかったです。

新聞などはどこに文章が繋がるのかもわからず、もう何が何だか。

 

だから本もちゃんと読めない私が文章を書くのはいかがなものか……なんて悩んでいた時期がありました。

そんな時、たまたま香月日輪さんの講演がありまして

「私は読書が苦手です。他人の書いた本は読みません。私は自分が書きたいことを書くだけです」

といった内容(20年も経っているので記憶が曖昧ですが💦)をお話しされていて、もうほんとにものすごい衝撃をうけました。

同時にそれでもいいんだ! と励まされた気持ちになりました。

もちろん自分などと同じにしてはいけませんが、読書が苦手だからって創作する資格がないわけじゃなんだなと救われた気持ちになったのです。

 

それと「自分が書きたいことを書く」

絶対にブレない自分軸みたいなのを持っていることの大切さを教わった気がしました。

 

合評会に参加していると、いただいた意見をあれもこれもと取り入れなきゃいけないような気持ちになってしまうことがあります。

もちろんしっかりと読み込んできてくださっての貴重な意見は、大事にいただくべきなのですが、私はこう書きたかった! これが書きたかった! と譲れない自分軸というのも必要だななんて、ふと香月日輪さんの言葉が思い出したりしたのでした。

 

あ、読書が苦手って話からずれてしまいましたが……

香月日輪さんのサイトが今でも拝見できることが嬉しかったりします。

作品だけではなく、こうして今もなおパワーを放っていることがすごいことだなぁと思います。

ありがとうございました! 直接お伝えすることは叶いませんが、私の心の中でいただいた言葉は生き続けていきます。