県に「福祉職体験学習」という事業がある。高齢者、障害者、児童と3つの分野でそれぞれ1回の申し込みが可能で、来年になればまた同じように体験出来るのである。
現在就活中の私はこの自由な時間を活用すべくそのシステムを使い、初めての分野の体験をしてきた。
知的障害者の生活支援と就労支援をしている施設。
到着後すぐにデイサービスの送迎に同行。
若年性認知症の方をお連れするのは簡単ではなかった。
毎回こんな感じと言われるが、いつまでも改善出来ないのはこちら側の誘導の仕方がマズイのではないかと思った。
座っていてほしい、これをしてほしいというだけのお願いなのに、それを聞いて理解し、実行まで出来る人があまりにも少ない。
就労にはほど遠い現実に直面してショックを受けた。
午後からは2階でされている就労支援。
こちらの皆さんは、普段されている慣れた作業なのでとても手早い。
自分のモタモタが情けなくなってくる。
が、気づけば片隅で小競り合い。仕事中に感情を抑えられなくなる。
ひとりひとりを見れば、みな優しくて良い子なのにもったいない。
夕方、養護学校から帰ってきた生徒2名を一時預かり。
いきなり背中を思い切り叩かれ、とても痛かった。
手加減を知らないからとても怖い。
高齢者関係の噛み付きからは逃げられたが、背後からの不意打ちは無理。
本人の感情の起伏をコントロールするような支援の仕方ってないのだろうか?
その後、たまたまその施設で、県の関係の研修会があるということでついでに参加。
何か講師の成功例ばかり聞かされ、自慢話に付き合った感じ。
良いところもそこそこあったけどその配分が疲れさせた。
朝7時過ぎに家を出て、帰宅が夜7時過ぎ。
一日限りの体験学習にしてはちょっと長過ぎ。
ちょーお疲れ。やっと家にたどり着いた感じ。
就労支援の施設にお勤めしている友人が、8時間労働なんてとんでもない。
こき使われていると話していたが、この一日で納得出来た。
人間はお金がないと生活が出来ない。
そのお金を稼ぐことが必須。
でもなかなか就労に結びつかない。
就労ってどんな人でも難しい。
技術が足らない、年齢が高すぎると色々と理由をつけて排除される。
中には障害者手帳を持っている人なら国からそれなりの補助金が貰えるのでそっちに期待しているのが、みえみえの経営者がいたり。
人をいじりまわし、人を傷つけすっごくいやらしい現実。
全ての人が平等に生活しやすい世の中って無理なのかもしれない。

