ブログの閲覧、ありがとうございます。
前回に引き続き、「大学院1年生でやること」です。
もう少し具体的なレコメンデーションを致します。
個人的には、税理士試験の勉強と大学院での勉強で最もインプットに大きな差が生じるところは、国際課税だと思っております。
といっても税理士試験の法人税法を勉強したことがありませんので詳しくはわかりませんが、常識的に、国際課税は試験問題で出せるほどシンプルなものではないと思います。「国際課税は難しい」と言いたいのではなく、要は、日本の国内法が100%束縛し得るものではありませんので、理屈で考えて国内法が問われる税理士試験の出題範囲に入れられないのだと思います。
また、これも個人的な見解ですが、修士論文の執筆に国際課税、(厳密には、国際課税あるいは国際比較)は避けて通れない道だと思います。というか、誤解を恐れずに言うと、修士論文の一つのスタイルは、
「我が国の法律はXXだ」
「隣の国の法律はZZだ」
「よって、XXにZZを加えればよいのではないか」
といったものが一つの「正道」あるいは「定石」です。
ですので、国際課税を勉強することは色々とメリットがあります。
同じ理屈で、興味はなくとも、色々な法律の授業をとることが重要です。
例えば、
「租税法はXX法のAAを借用している」
「それゆえ、YYという問題が生じている」
「これを解決するには、XX法のAAではなく、ZZ法のBBを借用すべきだ」
といったこともきれいなロジックだと思います(実際にはこんなに流れるようには進みませんが)。
当然、このロジックを仕上げるためには、周辺の法律知識が必要です。
そして、「やってはいけないこと」としては、「インプットのために授業を受ける」ことです。
大学院はインプットをする場所ではなく、アウトプットを行う場所です。
漫然と授業を受けるのではなく、例えば1回の授業で5つの文献リストを作る、などをしておけば、あとあとラクになります。
来週はゴールデンウィークのためお休みとし、再来週は時系列を戻し、そのような大学院1年生を過ごした中での税理士試験の思い出について触れます。
長くなりましたので、続きは次回といたします。