コテラは、筋肉の街を救ったあと、マッスル隊長に案内されて人体王国の中心部へ向かった。

「次は骨の都市へ行くぞ。」

目の前に現れたのは、空高くそびえる白い塔だった。

「うわぁ……!」

塔は一本ではない。

無数の柱が連結し、巨大な都市を作っていた。

その数――**206本。**

「これが人体王国の骨格都市だ。」

すると白い鎧を着た老人が現れた。

「ようこそ若者よ。わしは骨格王スケルトン。」

コテラは驚いた。

「骨って身体を支えるだけじゃないの?」

スケルトン王は笑った。

「それは大きな誤解じゃ。」

骨の役割①|支える

王は高い塔を指差した。

「もし骨がなければ、人間はどうなると思う?」

コテラは少し考えた。

「ぐにゃぐにゃ?」

「その通り。」

骨は身体を支える柱。

建物でいう鉄骨。テントでいう支柱。

骨があるから立てる。歩ける。走れる。ジャンプできる。

骨の役割②|守る

王は巨大なドームへ案内した。

中にはキラキラ光る器官があった。

「心臓だ。」

その周囲を肋骨が囲んでいる。

「肋骨は胸郭という鎧を作り、心臓と肺を守っている。」

さらに頭上には巨大なヘルメット。

「こちらは頭蓋骨。」

中には脳が入っていた。

「脳は人体王国の総司令官だからな。」

コテラは思わず頭を触った。

「毎日守ってくれてたんだ……」

骨の役割③|血液工場

次に案内されたのは地下施設。

そこでは赤い兵士が大量生産されていた。

「これは?」

「赤血球じゃ。」

「えっ!?骨の中で?」

「その通り。」

骨の内部にある骨髄では、赤血球・白血球・血小板が作られている。

人体王国最大の血液工場だった。

骨の役割④|ミネラル銀行

さらに奥へ進むと、巨大な金庫があった。

中には金色の結晶。

「これはカルシウムじゃ。」

「骨って貯金箱なの!?」

「そうじゃ。」

骨はカルシウムやリンを蓄える銀行。

身体に必要になれば動員され、体内のミネラルバランスを保つ役割も持っている。

つまり骨は、人体王国の巨大な資産管理庫なのだ。

〃骨の危機〃

そのとき警報が鳴った。

**ウー!ウー!**

「大変です!」

衛兵が飛び込んできた。

「骨壁が弱くなっています!」

都市の壁にヒビが入っていた。

スケルトン王は真剣な顔になった。

「骨は一度できたら終わりではない。常に作り替えられておる。」

その瞬間、職人たちが骨を修理し始めた。

「誰?」

「骨芽細胞だ。新しい骨を作る職人じゃ。」

さらに古い部分を壊している作業員もいた。

「こちらは破骨細胞。古い骨を壊す役目を持つ。」

人体王国では、**壊す → 作る**を繰り返しながら骨を維持しているのだった。

コテラは目を輝かせた。

「骨って、ただの柱じゃなかったんだ!」

スケルトン王はうなずいた。

「そして次に進むなら、“骨と骨の間”を知らなければならぬ。」

遠くに巨大な門が見えた。

そこには大きくこう書かれていた。

**JOINT GATE**

「関節……?」

マッスル隊長が険しい顔をする。

「そうだ。次の難関は関節ゲートだ。」

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第2話で覚えること

**骨は「支柱」だけではない。身体を支え、臓器を守り、血液を作り、ミネラルを蓄える。**
- 成人の骨は一般に**206個**
- 骨格は身体を支持する
- 頭蓋骨や胸郭などは重要な臓器を保護する
- 骨髄は血球産生に関わる
- 骨はカルシウムやリンなどの貯蔵庫でもある
- 骨は骨芽細胞と破骨細胞の働きによって常に作り替えられる

覚え方

**骨=人体王国の4つの施設**

**建物**:身体を支える

**防具**:脳・心臓・肺などを守る

**工場**:骨髄で血液を作る

**銀行**:カルシウムなどを蓄える

「骨=ただの棒」ではなく、**建物・防具・工場・銀行**と覚える。

⭐︎3問クイズ
Q1. 成人の骨は一般に何個?
Q2. 血球の産生に関わる、骨の内部にある組織は?
Q3. 新しい骨を作る細胞は?
次回第3話 「関節ゲートを突破せよ」
絶対見てくれよな!!