昨冬だったか、その前の冬だったか、、、。
年末帰省したときに遭遇した ひとり旅のお子様のお話。
一月前にガッチリ予約した指定席 2-2の4席。
新大阪から乗車したところ、指定したはずの席に少年一人。
小学3-4年生か、小さい5年生かと見受けられるその少年は
一心不乱にDS中。
「僕、席間違えてない?」 と聞くも 「ううん!この席だよ」 とDS。
「悪いけど切符見せてもらえるかな?」 と言うと 「いいよ、はい!」とDS中。
切符を見ると、確かに席は間違っていないのだが
便が違う!
「あのさ、これ、違う列車の切符なんだけど」 と言うと
「うん、そう。遅れたから。 でも車掌さんがここに乗ってていいって言った」 とDS中。
「え? それじゃおばちゃんが困るよ。ちょっと車掌さん呼んでくるか」と言うと
「大丈夫。僕京都でおりるから。」とちょっとだけ 顔をあげて答えた。
確かに。
新大阪から京都まではすぐだから、車掌捕まえるより先に降りるだろうけど。
乗ったら即弁当だという心積もりでいたのになぁと パパと1号を立たせたまま
少年の前の席で プリプリムカムカしていた。
しばらくして、もうすぐ京都のアナウンスがあると
突然、後ろから少年が顔をだし
「おばちゃん、どーしよー」 と泣き出した。
「僕、おくれたから、ばーちゃんきっともう おらへん」 と号泣。
どうやら、新幹線ホームで待ち合わせしていたらしい。
「ホームおりて おらんやったら電話したらええやん
じぶんの家かばーちゃん家の電話番号わかる?
携帯電話もってる?」
と聞くと
「○○○-○○○○-○○○○!」と電話番号大声で暗唱!
「でも、携帯もってない~~~」 と号泣
もっと前に、こちらが話しかけた直後にでも相談してくれれば
その電話番号に連絡してあげられたのだが、
もう、新幹線減速中、
1分以内に駅につくであろうときに泣かれても、、、、、
DSに夢中すぎて、到着寸前まで考えが及ばなかったんだろうな。
「どーしよぉぉぉ ばーちゃんもーおらんんんん~・・・・・」
すっかりパニックな少年。
「おるよ。多分ホームで心配して待ってるよ」
と言っても
「ダメだぁぁぁ、もーおらんんん」 と泣くので
「電話代。お金もってるね? クチ。クチあるよね。話できるよね。
金とクチがあれば、なんとかなるから。
まだ子供なんだから、金がなくても、駅員さんがなんとかしてくれるから。
泣いてないで!
しっかりしなさい!」
半ば、どやしつけ、
見かねたパパが付き添って降車させると、
やっぱり。
待ってました。 おばあちゃんとおじいちゃん。(多分)
少年と同じくらい 泣きべそ顔でパパにお礼言ってました。
とりあえずは、一件落着。
で、この少年。
この旅で 学ぶべきことや反省すべきことが
たくさんあったと思うのだが
学んでくれただろうか。
反省してくれただろうか。