今では10巻完結プラス番外編の11冊が発行されているロングセラー
3巻までしか出ていなかった時に読んだのでおそらく10年ほど前のこと。
「神様の…」という硬いタイトルからすると、若干のくだけた感じの表紙。
全身全霊を賭けていた社会人野球を、膝の怪我により諦め、なおかつ就職先も失った良彦という青年。
話は彼が祖父の跡を継ぎ、「御用人」を務めることになるところからスタートする。
神様の御用を叶えるのが「御用人」
方位神の黄金(狐の姿をしている)と共に、様々な御用を聞いてて回る生活に。
この黄金が、神様だけど人間の食べ物に興味津々でとても可愛らしい。
普段は神様らしい態度で良彦と接しているので、その落差が…
肝心の御用はというと
温泉に浸かって疲れを癒したい
夫の浮気癖をなんとかして欲しい
お菓子を作ってみたい
など意外と神様らしくない御用多し。
それらをなんとかかんとか、奮闘しながらOKを貰えるように叶えようとする1人と一匹(神?)
表紙のほのぼのしたイラストのように、読み終わって心が和むような感じ。
なんとなく名前を知ってはいるけれど、それ以外のことは全く知らなかった神々のことも詳しくなれる。
「神様」って考えていたよりもずっと人間ぽい。
そんなふうに思えた一冊。
(私も黄金をモフモフしてみたい!)