家族はバラバラだ。

この後の一家はどうなったのだろう。


真相は結局、闇の中。


誰のことも傷つけたくない、心優しい医師の死。


自殺か、他殺か。


前者を信じる当主と、後者を疑う妻。

そして両者の板挟みになる女刑事。


秘密の趣味や、どす黒い政略、歪な家族関係


テンポよく読み進むけれど、全体的に暗い感じ。


「ため息に溺れてしまいました。」

と遺書に書き残した医師の本心は如何に。


解決したと思わせてのエピローグ。


読んでいるこちらが、ため息をつきたくなった。