タイトルにもある通り、ホラー界の8人の作家による8作の短編集。


ただの短編集と異なるのは、それぞれの話を、心霊、ミステリー、怪談、オカルトなどに分類し、解説が各々についているところ。


ホラーと一括りに言っても、様々なジャンルがありますよ、というまとめ方は珍しいと思う。


澤村伊智さん、芦花公園さん、雨穴さん、など既に他の作品を読んだことのある作家さんと、平山夢明さん、五味弘文さん、瀬名秀明さん、田中俊行さん、梨さんと初めましての作家さん。


これをきっかけに、読みたい本が増えていきそうな嬉しい予感😊


どの話も15分もあれば読み終えるので、さくさく読むことができる。


特に好きだなと感じたのは、五味さんの「とざし念仏」。題名からしてゾクゾクする。


数十ページの短編で、起承転結をつけてなおかつ読者を怖がらせるなんて、本当に神業だな、と思った一冊。


表紙の折り返しなどにも、ちょっとした仕掛あり。こんな遊びも、少し嬉しい。