有名な「ズッコケシリーズ」のなかで、初めて読んだのがこの本。これをきっかけに、シリーズの他の本を読み漁ったなーと思うと懐かしい。
ハチベエ、モーちゃん、ハカセの3人組が力を合わせて解決するのだけれど、児童文学のカテゴリーに入るくせに立派な殺人事件にまきこまれるという💧
あと、3人組含め登場人物が人生に苦労していることが多く、子供が単純に「このお話、楽しい!」と思うだけではない悲哀のこもった面も併せ持っている。
余談だけど特に、「ズッコケ㊙︎大作戦」など、読み終わってため息がでるほど。
「生きていくということは、いろんな悲しいことや辛いことがあるんだよ。」と読者の子供達に諭しているよう。
とはいえ、自分と同年代(当時小学生)の3人組が、知恵を絞って真犯人を突き止めていく様子は、読んでいてハラハラさせられ、ページをめくる手も止まらないほど面白かった。
中年になった3人組のお話も別で出版されており、「大人になるって、いろいろあるんだな。」としんみりする。