「いい意味で、後味のあまりよろしくない本」という口コミを見つけ、その心づもりをして読んだ。


ある家族の前に現れる、この世のものとは思えない美青年ニコ。


誰一人として幸せにならない贈り物を携えて現れる。


その瞳がとても印象的で、美しく、優しい。自分の勝手なイメージでは「模倣犯」のピースのような。


最後の人も、彼に魅せられてしまったか?


彼女に対する恨みは、いつになれば消えるのか?


なかなか執念深く追いかけてくる。


彼が、ただ陽気な、優しいだけの人ではないということを思い知らされるラスト。