神楽坂の怪談について記事を書く、という話で始まるドキュメンタリー風の短編集。


フィクションだと解ってはいても、ストーリーが自然過ぎて、実話として信じてしまいそうになる。


作中の方も、言い方を引用すると「かなりヤバい」とのことだけど、本当に実在の方なのではないかとも思えてくるような。


自分には霊感みたいなものは一切ない。


だけど、書かれていた「不用意に縁を作ってはいけない。」みたいなことは昔から少し意識はしていた。


子供の頃、何かの本で読み、なるほどと納得したから。この中でも同じようなことを言っている人がいたので、正しかったのかな?と思う。


読み終わった後、どうなっているか解っているくせに裏表紙の染み部分を虫眼鏡で覗いてみる。


拡大された「    」に背中か冷たくなった。