
先日のヤフーニュースで興味深い記事が出ておりました。出典はNEWSポストセブン。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130414-00000026-pseven-life
就活をしている学生のうつが増えているのだとか。
面接をなんども落とされていれば、誰だって気が滅入る。
この記事でも指摘しているが、親の期待に応えなければ・・・という気持ちが余計に鬱に拍車をかけているようだ。
大変気の毒ではあるが、仕方ない。
本当に気の毒なのは、実は就職先がないことではない。
親との相互理解が得られないことが、気の毒なのだ。
困ったことに、我々アラフォー以上の年代、特に今の学生の親の世代の多くは、
現在の日本が抱えている問題を理解できていないのだ。
なぜなら、彼らの時代の常識が、現在では全く通用しないのだから。
僕らの親の世代(=団塊の世代より上)は、日本の高度成長期に生きてきた。
彼らは、頑張れば頑張っただけ、生活が豊かになったし、終身雇用制という常識が、自分の定年まで通用した。
残念ながら、彼らの多くが誤解していることがある。
それは、
豊かな生活が得られているのは、自分が頑張ったからだ
ということ。
100%間違っているとはいえない。
彼らの世代が、戦後、苦しい生活に耐えながらも、向上心を持って頑張ってきたからこそ、日本が奇跡的な高度成長を遂げたのは、間違いのないところだ。
しかし、それがすべて彼らの力かというと、そんなことはない。
ある意味、時代に乗ったのだ。
日本の成長に乗っただけなのだ。
僕が社会に出たのは、バブル崩壊後。
会社のタダ残業は当たり前だったし、社員旅行もなかった。
僕らより下の世代は、団塊の世代の常識が全く通用しない。
「額に汗してマジメに働けば、いい生活が出来る」
「一生涯、同じ仕事を続ける人がエライ」
ハッキリ言って、そんなのは幻想だ。
そんなことを言う親の期待に応えようとする行為が、間違っているのだ。
僕は、早めに親の期待を裏切った。
おそらく、僕の親は僕のことを、ダメな息子だと思っているだろう。
小学校の時には「神童」と言われた息子が、立派なサラリーマンへの道に進んでくれなかったのだから。
しかし、それでOKだ。
中年を過ぎてから、年老いた親に現実を突きつけるより、
早いうちから子供の挫折を目の当たりにさせたほうが、親孝行というものだ。
今日はちょっと、キビしい話をしちゃったかな?
さようダラっ!