MONO第36回公演「床下のほら吹き男」&ポストトーク | 眞子の備忘録

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日々のなんてことはない日記です

in北九州芸術劇場小劇場

ほら吹き男爵の冒険をモチーフにした物語。

両親を交通事故で亡くした四姉妹が住む古い家。
その床の壁の一部、吹き出し口(?)の板が外れて
リフォーム会社に修理を依頼したことで始まる騒動。

インチキリフォーム会社の社員が床下に入ると
床下が異常に広く、なぜかソファーにテーブルまで置いてある。
しかも、妙な男の人が出入りしている。

この妙な男の言葉に惑わされて、近所で評判の四姉妹と
インチキリフォーム会社の社員とが
今までの、それぞれの人間関係が崩壊していく。

床下の謎の男。
最初っから、キッチリ胡散臭く、きっちり嘘つきだ!と分かる。
でも、その堂々とした態度と発言で
みんなが踊らされていく。

MONO独特のゆったりした雰囲気のなかで、
ちょっと殺伐なシーンもありつつ
最後は和やかに、いいラストを迎える。
もちろん、床下の男は最後までキッチリ嘘つきのままで。

普通の感覚の、普通の、多分真面目な人々が
ちょっとしたコト(嘘付き男に翻弄される)だけで
今までの関係が変わってしまう。
でもやっぱり、基本的には変わってないのか~な感じ。
笑いあり、トラブルもあり。
まさに人生だなっと。

「ポストトーク」
公演後、稽古場に場所を移してポストトーク。
土田さんと地元劇団主宰者お二方&芸術劇場館長さんとでのお話。
地域と演劇がテーマ(かな?)
MONOが京都にこだわる理由じゃないですが
MONOにとって京都とは的な話。
演劇と言わず、エンターテイメントの中心はやはり東京で
仕事のほとんどが東京にしかないという現実。
その辺の話をリアルで、でも凄く分かりやすい
庶民的な感覚でお話ししていただいて
すごーく納得させていただいたし
すごーーーく、目から鱗でした。
東京に仕事があるから東京を目指す人々。
その東京で夢に舞い上がる人、夢に破れる人。
現実が見えなくなる人。
様々いるわけだ。当たり前だけど。
その時地元とは。なんですね。

それにしてもフ○テレビに行った際に
入館パスが嬉しくて、意味もなく7回も出入りしてしまった
(自分は入館できることをアピールしたかったとのことです)とか
金屏風の前で記者会見した時や
小洒落た店で見たこともない料理を食べさせてもらって
浮かれまくったと言う体験談。
庶民感覚過ぎて、リアルに普通にいーなーって思っちゃいました。
そーゆー庶民感覚が、作品の温かさに出てるんですね。
やっぱり好きな劇団だ!とつくづく思いました。

これからも頑張ってください!!

メモ
公演時間:約2時間分
パンフ:A5版、500円